消防設備士とは?メリット・資格の取得方法・難易度など紹介

学び

消防設備士の資格を取れば、就職する時に有利になります。

なぜならこの資格で出来る事柄は、独占業務に当たるからです。

現場職の資格ですが業務自体は危険なものではないので、女性にもおすすめできます。

ここでは資格の内容や試験の難易度について紹介していきます。

ここで得た消防設備士の知識を、資格の取得に活かして下さい。

ステマ規制に関する対応

本記事はManapが独自で制作したものですが、当サイトを経由してサービスの利用があった場合、掲載企業から紹介手数料を受け取ることがあります。ただし、紹介手数料の有無が本記事の順位や内容に影響を与えることはありません。また、コンテンツ制作については、コンテンツ編集ポリシーに沿って、読者の皆様に役立つ情報提供を心がけております。

消防設備士とは?

区分国家資格
カテゴリ保安・技術
受験資格甲種:指定の学校を卒業、乙種を取得後に実務経験2年以上等
乙種:無し
試験日程都道府県により異なる
試験方法筆記試験・実技試験
試験会場全国各地
受験料甲種:5,700円
乙種:3,800円
登録・更新10年毎に要更新
難易度2.5
おすすめな人学生 主婦 社会人

消防設備士とは、ホテル・デパート・劇場などにある消防用設備の点検や設置を行うための国家資格です。

建築物には安全基準が設けられているので、需要の高い資格の1つに数えられます。

消防設備士と一口で言っても、その中には甲種と乙種という2つの資格区分に分かれています。

甲種資格を持っている人は消防設備の点検・整備に加え、設置交換・作業も行えますが、乙種資格では消防設備の点検・整備しか行なえません。

甲種は6種類、乙種は7種類に分類できます。

分類によって取り扱うことの出来る設備の種類に違いが出てきますが、乙種と甲種の1から5類までの設備に変化はありません。

乙種の6類が消化器を、7類が漏電火災報知器を取り扱えるようになるという点のみが相違点です。

消防設備士を取得するメリットは?

消防設備士を取得するメリットには、3つのものが挙げられます。

メリットの1つ目は、消防設備の点検や工事に携われるようになるということです。

消防設備士にはこの資格を持っていなければ行うことの出来ない業務が多々あります。

専業として工事に携わりたいと言う人だけでなく、点検や工事に付随した職務にも役立てることが出来るでしょう。

消防設備士は1966年に作られた国家資格です。

現在でも多くの現場で必要とされていますが、更に需要の拡大が見込める資格だと言えます。

将来性が高いので取得するメリットは高いです。

また、人の命に係る資格なので、高い使命感を持って働けるという点もメリットです。

消防設備士は直接的ではありませんが、建物が火災に見舞われた時には生死を分けることもあるので、この資格は重要だと言えます。

消防設備士の取得方法は?

受験資格を得る

甲種の消防設備士の資格を取得するためには、乙種と違い受験資格を整えておく必要があります。

受験資格を整えるには大学・短大・専門学校で学ぶのが一般的です。

学習課程や学科によって内容に濃淡が出てきますが、学校で学べば必要な知識を体系的に身に付けられます。

独学で学ぶよりも効率的に受験レベルまでの知識を得ることが出来ます。

試験範囲にあたる「機械・電気・工業化学・土木又は建築」を取り扱っている学校に通えば、知識と同時に受験資格を得られるでしょう。

技術者向けの学科や講座を持っている学校なら資格取得のサポート体制も整っているので、より簡単に資格を取ることが出来ます。

実務経験で受験資格を得ることも可能

学校に通う時間やお金が無いという方でも、消防設備士の受験資格を整えられます。

その方法は実務経験を地道に積んでいくというやり方です。

すでに乙種の消防設備士資格に2年以上の実務経験を得るだけで甲種の受験資格を得られます。

乙種の資格を保持していない場合は、工事補助者としての実務経験を5年以上積むことで受験資格を得られます。

また消防機関や市町村役場などの行政機関の職員として、消防用具に関する事務を3年以上務めても消防設備士の受験が可能です。

受験の手続き

消防設備士の受験は、甲種と乙種のどちらも同じ手続きで受けることが出来ます。

手続きはまず、申込みを行うことから始めて下さい。

手続きの方法には、書面申請と電子申請の2つの方法があります。

書面申請で申し込んだ場合は、受験日の一週間前までに受験票が送付され、電子申請を行った場合はメールが送られます。

試験は申請時に記入した試験会場で行います。

受験票には顔写真の貼付が必須なので、忘れないよう注意して下さい。

また科目の免除を行う場合は、必要書類を予め用意しておきましょう。

試験は筆記試験と実技試験の2つからなります。

実技試験は乙種の場合、消防設備の点検・整備を行うのですが、甲種なら点検・設備に加え設置・交換の試験を行います。

科目の免除について

消防設備士資格は、他の資格をすでに取得している場合筆記試験の一部を免除してもらえる仕組みがあります。

例えば電気工事士の資格を持っているなら、基礎的知識と構造・機能及び工事・整備の電気に関する部分を免除してもらえます。

筆記試験だけでなく実技試験でも免除になります。

しかし、消防設備士の電気に関する設問はそれほど難しくないので、免除してもらうことで逆に点数を下げてしまう事がある点に注意が必要です。

消防設備士の難易度は?

消防設備士の試験は、選択問題と記述問題だけの出題なのでそれほど難易度は高くありません。

きっちりと受験勉強をしておけば合格できるでしょう。

ただ消防設備士には甲種と乙種の2種があり、甲種は乙種よりも難易度は高いです。

受験勉強の目安は乙種で2ヶ月、甲種で3ヶ月程度を目安にするといいでしょう。

消防設備士の合格率はおよそ30~40%なので、他の国家試験に比べると高い方に分類できます。

消防設備士はこんな人におすすめ!

ここでは消防設備士に向いている人の特徴を挙げていきます。

向いている人の特徴は5つです。

やりがいのある仕事を求めている人

1つ目はやりがいのある仕事を求めている人が挙げられます。

人の命を預かる責任のある仕事なので、仕事の質を求める人のほうが向いているでしょう。

自主的に学べる人

2つ目は自主的に学べる人です。

体力は必要ではありませんが、その代わり知識や経験が求められるので学習意欲の高い人に向いています。

仕事場が変化しても苦にならない人

3つ目は仕事場が変化しても苦にならないことです。

施設に向かってそこにある器具を点検するので、同じ職場では働けません。

それが嫌でない人が消防設備士に向いています。

コミュニケーション能力が高い人

4つ目の特徴は、コミュニケーション能力があることです。

点検作業はチームで行うので、自分一人で黙々と仕事をするというよりも周りに気を配れる人のほうがこの仕事に向いています。

細かい点に気がつける人

最後の特徴は、細かい点に気がつける能力です。

この能力は整備・点検を行う仕事の性質上不可欠な資質だと言えます。

まとめ

消防設備士はホテルやデパートなどの施設に置いてある、消防用設備の点検が行えるようになる資格です。

消防設備士は現場に出る仕事が多いのですが、それほど力を必要としないので女性も活躍できます。

この仕事に向いている人は細かい事に気がつき、なおかつ他人との意思の共有が上手な人だと言えるでしょう。

人の命に関わる仕事なので、とてもやりがいがあります。