公共職業訓練とは?利用条件・対象コース・受ける流れなど解説

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今の仕事の給料でこの先生活できるか、不安に感じている人もいるでしょう。

そんな人におすすめなのが公共職業訓練です。

「職訓」という呼び方もよくされており、低価格でスキルを身につけることができます。

ここでは、公共職業訓練とは何か、公共職業訓練を利用する条件や利用の流れなどについて解説していきます。

公共職業訓練とは?

公共職業訓練は離職者訓練とも呼ばれており、その名の通り仕事を辞めた人を対象とした新しいスキルを身につけられる制度です。

今の仕事の収入では生活が不安定で、この先もっと稼げる仕事に就きたいと思っている人もいるでしょう。

しかし、スクールに通って新しくスキルを身につけるとなると、数十万円はかかってしまいます。

そこで、安価に仕事に就けるレベルのスキルを身につけることができるのが公共職業訓練です。

料金はテキスト代のみの負担から高額でも数万円程度となっているため、スクールに通うよりも安くスキルを身につけられます。

職業訓練の期間としては、3ヶ月程度で手軽に受講できるものから最長2年かかるものもあり、目標のレベルに到達するまでじっくり学ぶことができます。

加えて、公共職業訓練はハローワークが運営するサービスです。

当然、受講後はハローワークによる就職のサポートが受けられます。

これだけ手厚いですので、利用の対象となる人はぜひ活用したいサービスと言えるでしょう。

公共職業訓練の利用条件は?

公共職業訓練の利用条件は、雇用保険を受給している求職者であることです。

つまり、仕事を辞めて失業保険を受け取っている人が対象となります。

ただし、失業保険の受給条件として、ハローワークに登録して求職活動をしなければなりません。

公共職業訓練を利用するにあたっても、当然ハローワークに登録する必要があるわけです。

そして、失業保険を受け取るには、毎月ハローワークに出向いて求職活動を行っている報告を行う必要があります。

公共職業訓練はハローワークが運営するサービスではあるものの、求職活動とは認められていません。

つまり、公共職業訓練を受けている最中でも並行して求職活動を行わなければいけません。

ただ、公共職業訓練の中には在職者訓練と言って、働いている人のキャリアチェンジ・キャリアアップのための講座も開かれています。

そのため、講座によっては求職者でなく、転職を希望している人でも受講できることがあります。

公共職業訓練の対象コースは?

それでは、公共職業訓練ではどんなことが学べるのでしょうか。

開講されている内容は場所によって異なりますが、中でも代表的なコースの内容について解説していきます。

IT系

IT系はパソコンを使った技術を学べます。

取り扱っている内容はプログラミングやインフラ、CAD、Webデザインなど様々です。

プログラミングでも言語によって組み込み系やWeb系開発など用途が異なりますので、自分がやりたい分野に適した講座を選びましょう。

ただ、IT系の講義は比較的新しく、受講できる職業訓練校は都市部に偏っています。

そのため、自分の住んでいる地域の近くにある職業訓練校で取り扱っているかどうかをしっかり確認しましょう。

ビジネス系

ビジネス系は事務や経理といったオフィスワークのスキルについて学びます。

オフィスワークと言っても色々あり、WordやExcelなどについて専門的に学ぶ講義もあれば、経理向けの簿記などについて学ぶ講義もありますので、こちらも自分がやりたい仕事に合わせて講義を選びましょう。

また、タイミングによっては不動産など業界に特化した講義が開講されていることもあるため、こまめにチェックしておきましょう。

土木・施工系

土木・施工系は、工事現場で働くために必要な技術を学びます。

特に電気工事士の資格取得を目指す講義は人気が高く、多くの職業訓練校で取り扱っています。

それに対して、土木に関する講義は年々減りつつありますので、事前に取り扱いがあるか確認が必要です。

福祉系

福祉系は介護福祉士を目指す講義が中心となっています。

中には実務者研修を兼ねている講義もあり、介護福祉士を取得した上で就職活動に取り組める講義もありますので、資格を取って手に職を付けたい方におすすめです。

その他

公共職業訓練の講義の種類はかなり増えており、個性的な講義も存在します。

女性に人気が高いのは、フラワーアレンジメントやネイリストなど美的センスが求められる仕事です。

また、社会復帰を目指したい人向けの講義もあり、いきなりオフィスワークは不安と感じている人でも安心して働ける状態を目指せる環境が整っているのが公共職業訓練の良いところと言えるでしょう。

例を挙げると、クリーニング店での作業や物流倉庫での軽作業、警備員などです。

このようにスキルよりも社会性を身につける、人との関わりを最小限に抑えてまず働ける状態を目指すことを優先した講義を取り扱っている職業訓練校を利用するのもおすすめです。

職業訓練校で取り扱っている講義に関しては地域によって異なります。

やはり都市部はWeb系の講義が充実していますし、逆に地方は体を動かす仕事の需要が高いため、このような仕事に関連する講義が多い傾向にあります。

公共職業訓練はどこで受けられる?

公共職業訓練は日本全国にある職業訓練校にて受講できます。

前述した通り、職業訓練校によって開講されているコースは異なりますので、近くの職業訓練校が受講したいコースを取り扱っているか確認する必要があります。

また、講座によっては専門学校など外部で開講されていることもあります。

加えて、プログラミングをはじめパソコンを使う講義に関しては、スクーリングが必要ないeラーニング形式の講義も増えてきています。

公共職業訓練を受ける流れは?

公共職業訓練に申し込んでから受講するまでの流れはどうなっているのでしょうか。

ここでは、申し込みまでの流れを解説します。

ハローワークで求職申込

まず、公共職業訓練は雇用保険の受給対象者であることが条件ですので、ハローワークに登録して求職申込を行う必要があります。

この際に、この先のキャリアについても担当者と話すことになりますから、公共職業訓練を受講しようと思っていることもこの時に話すと良いでしょう。

訓練申込・選考

自分で情報収集を行い、気になる職業訓練に申込をしましょう。

ただ、公共職業訓練は申し込めば誰でも受講できるものではありません。

講座によっては最低条件が設定されていたり、定員で受講できなかったりすることもあります。

選考に通ったら、受講の準備を始めましょう。

説明会に参加

基本的には開講前に説明会が開催されます。

ここで講義の細かいカリキュラムや必要な教材などについて説明がありますので、よく話を聴きましょう。

そして、説明会が完了したらハローワークで受講の申し込みを行い、受講開始となります。

求職者支援制度との違いは?

公共職業訓練は雇用保険を受給している人が対象であるのに対し、求職者支援制度は雇用保険の受給対象外の人が対象です。

つまり、求職者支援制度は試用期間中に退職してしまった人やフリーランスだった人などが、再び職に就くための制度となっています。

求職者就職支援制度で取り扱っている講義は長くても半年程度で、公共職業訓練と比べると短期間で就職を目指す制度と言えます。

公共職業訓練を活用してお得にスキルを身につけよう!

公共職業訓練はハローワークが運営するサービスであり、テキスト代だけで最長2年間も勉強できます。

取り扱っている講座の種類は多種多様で、徐々にWeb系の講座も増えつつあります。

スクールに通うとお金がかかるのが難点ですから、手に職をつけたいけれどもお金に余裕がないなら、ぜひ公共職業訓練も検討してみましょう。