海外転職で履歴書を作成する7つのコツ!日本語履歴書との違いも4つ紹介

  • 海外へ転職したいけれど書類作成に自信がない
  • 日本語の履歴書とどう違うのか知りたい
  • 英文履歴書を書くうえで失敗しがちなことは何?

こんな悩みをお持ちではないですか?

海外への就職に憧れているけれど、英語の履歴書を作ったことが無いから、書類選考に通るか不安な方は多いですよね。

自分の実力が正確に伝わらないのは避けたいもの。

この記事を読めば、海外転職を有利に進める履歴書を書くヒントが見つかるので、ぜひ参考にしてください。

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【履歴書を作成する前に】海外転職で求められる能力

履歴書を作る前に、海外企業が求めている能力について把握しましょう。

強み・得意の理解

自分は何が得意で他者と差別化できる能力は何か、はっきり言語化しましょう。

日本企業でも同じですが、外資系企業では特に強みの把握が求められます。

  • 大人数を巻き込んでリーダーシップを発揮できる
  • 1つの分野を徹底的に追究できる
  • 初対面の顧客と打ち解けられる

強みを知るうえでおすすめなのが、転職サイトが運営している診断ツール。

下記におすすめのツールを載せているので、興味が湧いたものから始めてみてください。

おすすめの診断ツール

グッドポイント診断
就活伸びしろ診断
COLOR INSIDE YOURSELF

自己PR力

日本人は謙虚を美徳とみなしていますが、海外転職ではマイナスの影響が出ます。

外国人は自己肯定感が強く、自分の魅力をアピールする力に長けているからです。

極端な話、80点の成果を160点に誇張する人もいます。

例えばあなたが「ITスキルはありますか」と聞かれたとしましょう。

応用情報技術者のような難関資格を持っているにも関わらず「それほどでもありません」と謙遜すれば、他の応募者に後れを取ります。

「大得意です!応用情報技術者を取得しているだけでなく、プロジェクトマネジメントの経験も豊富です」と主張するくらいの気持ちが大切。

嘘はNGですが、日本企業以上に自己PR力は必要と考えてください。

論理的思考力

論理的思考力も外資系企業では重視されます。

英語はシンプルで論理的な言語構造になっているため、説明が回りくどいと本人の能力が疑われかねません。

  • 結論から話す
  • 具体的な事例を交えて理由を述べる
  • 再度結論を話す

論理的に話すことに慣れていない方は、以下のフレームワーク(思考を手助けするツール)を活用してみてください。

おすすめのフレームワーク

ロジックツリー
SWOT分析
MECE
ピラミッドストラクチャー

海外転職の英文履歴書と日本語履歴書の違い4つ

履歴書とは、応募者を面接に進めるに値するかを見極める書類です。

日本語も英語もその点は変わりません。

ただし応募者の選定ポイントに差があるため、書き方にも違いが表れています。

ここでは、日本語履歴書との違いについて4つ紹介します。

フォーマットは自由

日本だと、書店などで履歴書のフォーマットを販売していますが、英語の履歴書は自由です。

A4用紙2,3枚程度に収まれば、フォントデザインや記載項目は全て本人の好みにあわせて作成できます。

ただし、自由であるがゆえに論理的思考力や自己PR力が顕著に表れます。

自由過ぎてどう書いたら良いか分からない方は、後に紹介するテンプレートを参考にしてください。

自由といえども、ある程度フォーマットは決まっています。

カバーレターが必要

カバーレターとは履歴書に添える送付状で、履歴書には書ききれなかった自己PRや企業への熱意を伝える書類です。

近年では履歴書の評価ウェイトが大きいため、カバーレターをしっかり読まない企業も多いですが、海外で勤務するとなると話は別です。

企業はビザ取得や渡航費の工面など、自国の応募者よりも高い経費を払ってあなたを採用することになります。

お金をかけてでも採用したいと思ってもらうためには、カバーレターで追加のアピールが必要です。

  • これまでの成果
  • 現職で感じている課題
  • 志望企業で実現できること

上記の項目を意識し、履歴書で伝えきれなかった熱意を載せましょう。

時系列が逆

英文の履歴書を書く際は職歴・学歴共に新しい経歴から過去にさかのぼって書きます。

なぜなら、海外の企業は直近10年の実績を重視するからです。

なお、現職が志望企業のポジションと関連が深ければ、ボリュームを増やすのがベター。

一方、古い職歴で応募職種と関連が薄いのであれば、サラっと流しましょう。

書く必要がない項目がある

下記の項目を載せる必要はありません。

  • 写真
  • 生年月日
  • 性別
  • 健康状態
  • 家族構成
  • 国籍

外資系企業は日本以上にコンプライアンスが厳しく、選考において差別の要因になり得る項目は載せないのが一般的です。

【コピペ推奨】英文履歴書の項目とテンプレート

ここでは、英文履歴書で載せる主な項目と書き方のポイントについて紹介します。

そのまま使えるテンプレートもあるので、ぜひ活用してください。

個人情報(Personal Information)

Dosyu kitamura
〇-×-△ Seta, Otsu City, Shiga, Japan ○○○-××××
E-mail: Dosyu.Writer@aaaa.comMobile: 000-XXXX-XXXX

個人情報の欄では、以下の項目を冒頭に中央揃えで記述します。

  • 名前
  • 住所
  • メールアドレス
  • 電話番号

面接へ進む際に必要な情報なので、漏れなく記載しましょう。

経歴の概略

以下のように自分のキャリアを簡潔にまとめましょう。

Seven years experience in train industry followed by five-year career in Marketing in Manufacturing industry. Marketing Professional with strong background in engineering.

冒頭のSummaryは4行弱に抑えるのが理想。

10行近く書くと、担当者に読んでもらえなくなる可能性があります。

あくまでキャリアの概略なのでコンパクトにまとめましょう。

強み

自分の強みをアピールする項目で、5個程度挙げましょう。

なお、書く際には志望企業に合わせて順番を変えるのがおすすめ。

企業側は即戦力を求めているため、強みが会社の人材像にマッチしているか判断したいからです。

例えば研究職に応募する際、分析力や品質管理などポジションに直結する素質から書くのが王道です。

  • Great quality control
  • Excellent risk management
  • Highly analytical thinking habit
  • Excellent leadership
  • Great price negotiation

文頭には、GreatやExcellentなど強調単語を載せることも忘れないでください。

外資系企業の応募者は主張力が強いので、大げさなくらいで問題ありません。

職歴

職歴を書く際のポイントは以下の4つです。

  • 会社名が分かるようにフォントサイズは大きくする
  • 在職期間とポジションを明記する
  • 部下の人数を書く
  • 数字で実績を載せる

軽視されがちなのが、部下の人数。

何人の部下をマネジメントしているかで、扱えるプロジェクトスケールを伝えられるからです。

また、数字で実績を表しにくい職種(経理・総務など)は、コスト削減の成果をアピールしましょう。

  • DX推進で紙の書類を20%削減
  • 承認プロセスの改善で意思決定を10日短縮
  • 部署間の業務平準化で残業時間を30%削減

学歴

下記のように、学歴は最終学歴から順番に記載します。

April 2021-March 2023 MA in Computer Science,Kyoto University
April 2017-March 2021 BA in Computer Science,Kyoto University

高校まで明記する必要はありませんが、留学経験があるなら記載をおすすめします。

資格

下記のような資格を保有している人は、積極的に載せましょう。

IT系の資格があれば好印象です。

  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • 簿記(2級~)
  • 公認会計士
  • 秘書検定
  • 英検1級
  • TOEIC(730~)

なお、自動車普通免許などポジションへのアピールにならない資格は要りません。

また語学資格は、英検1級を除きTOEICのスコアを載せるのが無難です。

TOEICは馴染みがある資格なので、他のIELTSやTOEFL-iBTより英語力を伝えやすいでしょう。

趣味

職歴が浅く、A4用紙3枚分のボリュームに届きそうにない場合は、趣味を書くのもおすすめです。

ただし趣味なら何でもOKではありません。

ポジションに結び付きそうなものだけ書きましょう。

例えばプロジェクトマネジャーに応募する際、チームワークやリーダーシップをアピールできる趣味が有効です。

趣味に良し悪しはありませんが、仕事と結びついていることが伝われば有利です。

【海外転職に有利】目を惹く英文履歴書作成のコツ

ここでは一目置かれる英文履歴書の作成ポイントを紹介します。

他者と差別化できるポイントからNGな書き方まで網羅しているので、じっくり読んでください。

求人ごとに内容を微修正する

全ての求人で同じ履歴書を使いまわしたくなるかもしれませんが、履歴書は求人に合わせて書き換えましょう。

なぜなら、職種によってアピールすべきポイントが変わるからです。

例えば、ファーストキャリアがプログラマーで2社目がセールスエンジニアだったとします。

次の転職でプログラマーに戻りたいのに、セールスエンジニアの職歴をボリューミーに書いては「この人はプログラミングができるのか」と疑問を持たれかねません。

応募職種に合わせて、何を熱く語るべきか精査しましょう。

職種に無関係な実績は記載NG

応募職種に関係ない経歴・実績を書くのはNGです。

応募ポジションに対して即戦力を求めているのに、関係ない実績をアピールしてしまうと能力を疑問視されます。

例えば、プロジェクトマネージャーのポジションでプログラミングや設計の実績を盛り込むと、本来の職務を全うできなかったと評価されかねません。

履歴書のボリューム面では見劣りするかもしれませんが、関係のない成果は削除しましょう。

読みやすいレイアウトで作成

採用担当者は何百通もの履歴書をチェックしているため、パッと見た時の読みやすさはとても重要です。

一般的に読みやすいとされているレイアウトは以下のようなもの。

配置 個人情報 中央
その他
字体 Arial
サイズ 名前 14pt
個人情報 12pt
見出し 12pt (太文字)
本文 11pt

字体をお洒落にしたい方もいますが、読みにくくなるならArialで統一したほうが無難です。

また、上記の表より文字フォントが小さくなると、年配の採用者が読もうとしなくなる可能性も否めません。

どの採用者が見ても目を惹くようなレイアウトにしましょう。

専門分野が分かるようにアピール

専門分野が不透明だと、落とされるリスクが高くなります。

例えば以下のような職歴の見せ方はNG。

EXPERIENCE

JAPAN Transportation INC., Kyouto July 2018 -present
Cargo Import Inside Sales

  •  5-year experience in freight forwarding with over 30 customers
    • Reliable Relationships with customers to certain performance
    • Developed strong relationship with customs delivery specialists

KANTO  FASHION LTD., Tokyo April 2016- June 2018
Overseas Sales

  • Drive export of Kanto Fashion collection to South-East Asia and China
  • Produce private showroom in Singapore,targeting prospective customers from all over the world
  • Increased sales about 20% every year with problem-solving skills

TRUST & INTEGRITY  LTD., Tokyo April 2013- March 2016
Finance Manager

  • Finance Accounting
    • Prepare monthly and annual financial statements for Headquarter
    • Prepare statutory financial statements for tax filing
    • Prepare journal entries and reconciliation of B/S accounts

専門分野が営業か経理なのかはっきりしません。

この場合、応募職種に合わせて職歴の分量を変えるのがベター。

例えば応募職種が経理なら、現職のインサイドセールスは短めにした方が良いでしょう。

動詞でインパクトを与える

職歴の各項目の文頭において、下記のように動詞と名詞が混在していたら読みにくい印象を受けます。

  • Planned and Promoted Oversea Sales
  • Direction of Trip Magazine
  • Management over 10 employees

採用担当者にインパクトを与えるためにも、下記のように文頭は動詞で統一をおすすめします。

  • Planned and Promoted Oversea Sales
  • Directed Trip Magazine
  • Managed over 10 employees

誤字脱字は入念にチェック

英文の履歴書は多くて3枚程度です。

分量が少ないにも関わらず誤字脱字が目立つと、細部に気配りができない人とみなされかねません。

特にエンジニアや秘書、法務などきめ細かい気遣いや正確性が求められる職種では致命的です。

  • Wordの校正機能を活用する
  • ネイティブにチェックしてもらう

など、誤字脱字は入念にチェックしておきましょう。

職歴のブランクは見せ方を変える

長い職業人生の中で、働いていない期間がある人もいます。

社会情勢や家庭の事情など、本人の力ではどうしようもないこともあるため、一概にブランクがマイナス評価されるとは限りません。

しかし、離職期間が長いとどうしても疑問視されます。

ブランクがある場合は、以下のように経歴の見せ方を工夫しましょう。

  • 職歴は「月」まで記載しない
  • 仕事以外の活動(ボランティア・資格の勉強)を載せる

海外転職の履歴書まとめ

この記事では、海外企業も求められる人物像と日本語履歴書との違い、英文履歴書を作成するうえでの注意点について紹介しました。

  • 職歴・経歴は新しい順に書く
  • レイアウトに気を遣う
  • 応募職種に無関係な実績は載せない
  • 数字で成果をアピールする

英語に慣れていないと、英文履歴書を書くのが難しいかもしれません。

しかし、何がNGか把握してテンプレートを活用すれば、魅力は格段にアップします。

ぜひこの記事を参考に、一目置かれる履歴書で面接に進んでください。