臨床心理士になるには?受験資格・試験科目・活躍の場などを紹介

心理カウンセリングを本職としてがんばりたいという人ならば、「信頼性の高い資格や幅広く活躍できる資格はどれなのか?」というのは気になるところでしょう。

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そうした人におすすめなのが臨床心理士の資格です。

職場や学校、家庭など様々な場所で心の問題が起きている昨今、臨床心理士の必要性は増すばかりといえます。

今回の記事では、そんな臨床心理士の資格の取り方や仕事内容などについてご紹介します。

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臨床心理士について

臨床心理士って?

臨床心理士は公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格で、資格保有者のことも指しています。

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民間資格ではありますが、心理学の資格の中ではもっともよく知られたものの一つであり、心理カウンセリングの代表的な職種ともいえます。

指定大学院修了を条件とするなど受験資格が厳しいことからも、高い信頼を得ている資格です。

臨床心理士の仕事は?

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臨床心理士は臨床心理学の知識や技術を利用して、心の問題に悩む人を援助するのが仕事です。

ここがポイント!

人の心について研究する心理学の中には様々な分野がありますが、その中でも臨床心理学は専門知識を実際の問題解決に役立てようという応用心理学の一部門で、非常に実践的なのが特徴となっています。

心の悩みを抱えた人問題行動に悩む人などにはカウンセリングを通して問題の解決策を考えたり、あるいは悩みやストレスから病気へと発展しないよう予防策を考えるなど、人の心の健康を守るのが臨床心理士の大きな使命です。

臨床心理士になるには?

試験の日程について

臨床心理士になるためには資格を得る必要がありますが、それには日本臨床心理士資格認定協会が行う資格試験を受け、合格しなくてはなりません。

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試験は正式には資格審査と呼ばれており、年1回行われています。

一次試験(10月実施)と二次試験(11月実施)でワンセットです。

受験資格について

受験資格を得る方法には複数のパターンがあります。

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まず一つは、協会が指定する大学院を修了することです。

指定大学院には2種類あり、第1種指定大学院(155校)または専門職大学院(6校)を修了した場合は即受験資格が得られます。

第2種指定大学院(10校)を修了した場合は、さらに1年の実務経験が必要です。

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もう一つは、医師の資格を持っている人外国で同等の教育を受けた人です。

このような人たちは、日本国内で2年以上の臨床心理経験を積めば受験できます。

この場合の臨床心理経験とは、心理相談員やカウンセラーといった心理学の専門職に就いて勤務した経験があるという意味で、ボランティアは含まれません。

臨床心理士の資格試験

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臨床心理士資格試験は、一次試験が筆記試験二次試験が口述面接試験です。

一次試験について

受験科目はマークシート方式の多肢選択方式試験(100問・2時間30分)と、論文記述試験(1時間30分)の2科目になります。

多肢選択方式試験では、臨床心理士としてこれだけは押さえておかなくてはならないという専門基礎知識が問われます。

心理学の基礎に加え、臨床心理査定や臨床心理面接といった実際の業務に必要な知識、さらに倫理や法律に関する知識も試験範囲です。
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知識だけでなく臨床心理士としての心構えも問われるので、日頃から深い学習が必要です。

論文記述試験では心理臨床に関わる1つのテーマについて1,001文字から2,000文字の範囲内で論述します。

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二次試験に進むためには多肢選択方式試験で一定以上の成績を収める必要があります。

論文記述試験の成績は二次試験に進めるかどうかの直接的な条件にはなりませんが、最終的な合格選考に影響してくる重要なものです。

二次試験について

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二次試験は、2名の面接官が個別の受験生に対して行う口述面接試験です。

ここがポイント!

これは面接官を相談者に見立て、臨床心理士として実際の場面でどのように対応するかを見るもので、専門知識に加えコミュニケーション能力や専門家としての姿勢・態度も問われます。

臨床心理士にできること

病気になる前段階で「悩み」を解消する

臨床心理士は医師ではないので、精神や心療系の病気を治療することはできません。

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むしろその前段階が臨床心理士の仕事と言えます。

精神・診療系の病気は患者さんにとって非常につらく、また治療に長い時間を要するケースも少なくありません。

心理的な問題が原因で起きる病気であれば、「悩み」の段階で解消しておくことで、そうした病気になるのを防ぐことができます。

それぞれに合った解決法を提示し、悩みを解消する

人の心に悪影響を及ぼす要因は仕事や人間関係をはじめ様々なものがあり、またその受け止め方も人によって千差万別です。

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臨床心理士はそのことを踏まえたうえで、一人一人に合った解決法を提示していく必要があります。

臨床心理士はカウンセリングや心理テストなどの専門行為を通じ、問題を的確に把握して相談者の問題解消に努めます。

また、心の健康を守る地域などの組織的な活動に参加してコンサルテーションを行ったり、実際に悩みを持っている人を救うためのシステムのコーディネートを行ったりもします。
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さらに自身の経験をもとに調査・研究を行い、発表をしてさらなるレベルアップを目指すことも重要です。

臨床心理士の活躍の場

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臨床心理士は医療・教育・福祉をはじめ非常に幅広い職場で活躍しています。

医療分野では?

医療分野では主に心理療法士として、病院・診療所の精神科や心療内科で心の病を持つ患者さんを支援するのはもちろん、病気やけがのために心の健康も崩しがちな人のためにも心理的な支援を行います。

小児科医や保健師と連携して、地域の保健センターなどで乳幼児の発達相談を受けるのも重要な仕事です。

教育分野では?

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教育の分野ではスクールカウンセラーが代表的な職種です。

学生・生徒だけでなく親や教師との面談も行い、発達や学業に問題を抱えた子供はもちろん、周りの大人たちのメンタルケアも行います。

福祉分野では?

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福祉分野では児童相談所の心理判定員児童心理士といった仕事があります。

これは問題を抱える子供と家族に対し、心理カウンセリングやコンサルテーションを行うものです。

その他には?

そのほかにも企業で働く人のメンタルケアを行う社内カウンセラー刑務所で薬物依存や性犯罪などの再発防止を目的とした矯正を行う処遇カウンセラーといった仕事もあります。
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心の問題はあらゆる分野にわたるため、臨床心理士は非常に汎用性が高いのが大きな特徴です。

最後に

臨床心理士試験の合格率は大体60~65パーセント程度で特別難関というわけでもありませんが、これは受験資格が厳しいことが前提にあり、決して簡単に取れる資格ではありません。

ですが心の問題が広く認識されてきていることから、その活躍の場は社会の隅々にまでわたっています。

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心理学の専門家として知識を実践で生かしたいという人ならチャレンジする価値のある資格といえるでしょう。

民間資格なら通信講座で取得が可能

民間資格であれば、通信講座を受講するだけで『心理カウンセラー』の資格を取得することができます。

これから心理学を学ぶのであれば、まずは民間資格の心理カウンセラーから受講を始めてはいかがでしょうか?

心理カウンセラーの資格は沢山の種類があるので、それぞれの講座を資料請求して比較することをオススメしています。

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講座を申し込む前に、まずは自分に合うかどうかを確認してみましょう。

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