教員・教師の仕事内容は?1日の労働時間・教育指導・生徒指導なども解説

学び

「教師って授業以外に何してるんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、学級担任や部活動といったメジャーな仕事の他にも、意外とたくさんの仕事があるんです。

この記事では、教師の仕事内容についてご紹介していきいます。

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教員の労働時間は?

教員の仕事について見ていく前に、まず労働時間はどうなっているのでしょうか。

「公務員だから残業も少ないだろう」「朝早くて大変そう」など色々なイメージがあると思います。

公立学校の場合は、概ね定時は8時〜17時前後で45分休憩、実労働は7時間45分という風になっています。

しかし実状としては、1日あたりの学校滞在時間が小中高ともに平均12時間という調査結果もあるのです。

変形労働時間制の導入など働き方改革の動きもありますが、現状ではまだ長い労働時間と言えるでしょう。

教科指導の内容は?

授業

教員の仕事として1番に思いつくのが授業ではないでしょうか。

基本的に、小学校であれば全教科、中学校・高校なら専門の教科を担当します。

中学校や高校の専門教科の方が1教科だけで楽そうに感じるかもしれませんが、実際には複数のクラスを受け持っているのでそこまで負担は変わらないようです。

また、授業内容もより専門的なものになるので、1コマ1コマの授業に手がかかっているケースもあります。

授業中には児童生徒の反応を見ながら、準備していた構想を変えて進行することもあるので、臨機応変な対応も必要です。

授業準備

あまりイメージがわかないかもしれませんが、授業をするまでの準備も大事な仕事です。

振り返ってみると「あの先生、絶対思いつきでやってたでしょ」と思ってしまうかもしれませんが、そのような行き当たりばったりの授業作りでは、教えるべき内容が終わりません。

ベテラン教員であればある程度アドリブでできるところもありますが、基本的には準備をして授業に臨んでいます。

具体的には「どのような流れで進めるか」「生徒にこういう思考をさせるにはどのような言い回しが良いか」などを考えます。

例えば、「英語の疑問文を理解できるようになる」など、その授業ごとの主眼(目標)を定めて、そこに向かうための道筋を立てるのです。

もちろん授業の進行だけでなく、プリントや映像といった教材も準備していきます。

宿題関連

生徒たちに出す宿題の作成とチェックもあります。

「家に帰ってからも勉強しないといけない」というマイナスな思い出が多いかもしれません。

しかし、教員はクラス全員分の宿題をチェックしているのでかなりの負担です。

宿題の必要性は見直されているところなので、今後全面的になくなる日も来るかもしれませんね。

以前、実際に東京都の中学校で宿題が全廃となり話題になっていたほどです。

生徒指導の内容は?

学級経営

担任を持つ場合と持たない場合とありますが、クラス担任となった場合は学級経営も重要になります。

学級経営とは平たく言えば、教員と児童生徒との信頼関係、児童生徒同士のよりよい人間関係を育てることです。

そのために教員は、まず児童生徒を理解することから始まり、教室環境の整備や掲示物の作成などを行っていきます。

広い視点で見ると、子供たち一人一人との接し方も信頼関係を築くための一つの手段です。

また、先ほど述べた授業作りも重要で、わかる喜びや学ぶ意義を伝えることで、主体的な学級作りにも繋がります。

部活動

これもクラス担任と同様に、顧問になる場合とならない場合があります。

小学校では部活動はありませんが、中学校・高校ではほとんどの場合で何かしらの部活動を受け持つことになるでしょう。

部活動に関する仕事では、練習の指導はもちろんですが、備品の管理、大会の手続きや引率などがあります。

経験の無い部活動の場合、最低限の知識は付ける必要があるので、多忙な教員にとっては死活問題です。

活発な部の場合は、練習試合や合同練習のセッティングなど、他校との渉外業務もあります。

教員によっては、「息抜きの運動に丁度いい」と感じている人もいるようです。

その他に必要な内容は?

保護者との関わり

子供たちだけでなく、要所要所で保護者との関わりも必要です。

運動会などの行事ごとの際や年度替わりの手続き、家庭訪問や三者面談などもあります。

時には、「子供の様子がおかしい」など保護者側からの相談を受けることもあるでしょう。

児童生徒の命を預かる仕事だからこそ、このような場合も真摯に対応しなければなりません。

また、PTA活動では教員と保護者が連携して活動するので、良好な関係性が必要です。

研修・自己研鑽

教員には常に学び続ける、自己研鑽する姿勢が求められます。

実際に「絶えず研究と修養に努めなければならない」と教育公務員特例法という法律にも定められており、さまざまな研修が行われています。

例えば、新人教員であれば初任者研修が定められており、最初の1年は年間25日以上、校外の研修に参加することが必要です。

その後も5年経験者研修、20年経験者研修など、さまざまな研修があります。

新しい授業手法が生み出されていくだけではなく、学校教育を管轄する文部科学省の方針も更新され続けるため、教員は常にそれらにキャッチアップしていく必要があるのです。

一般企業に勤めている人たちも、自己啓発のために本を買ったり勉強したりしています。

教員は公務員で安泰ではありますが、同じように自己研鑽が求められるのです。

まとめ

教師の仕事内容についてご紹介してきました。

ニュースやネットで話題になっている通り、多忙な仕事というのは事実です。

その分やりがいを感じたり、「もっと上手く教えられるようになりたい」と熱が入ったりする仕事でもあります。

教育に関心が湧いた人は一度目指してみてはいかがでしょうか。

記事の執筆者
リズ

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