日本でも必修化が進んでいるプログラミング。
それに伴い、お子さんのプログラミングを学ぶ機会について考えるご家庭も増えています。
プログラミングを学ぶ方法にはどんなものがあるのか、講座や教材など選択肢が多くて悩みますよね。
そこで今回の記事では、6つのプログラミング教材をご紹介します。
対象年齢や特徴を知って、お子さまに合う教材を見つけていきましょう。
プログラミングを学んだ方が良い理由は?
なぜプログラミング学習が注目されているのでしょうか。
その理由は、急速に進むIT社会にあります。
AIの登場によって未来の仕事が大きく変わると言われていますよね。
人が担っていた部分をAIが担うことで消えていく職種がある一方、開発や管理のための職種は増えていきます。
そんな未来を生きていく子供たちにとって、プログラミングは必須のスキルなのです。
思考力を育むのが目的
プログラミングは必修化が進んでいますが、学校の科目にプログラミングという科目が増えるわけではありません。
既存の科目や学校生活の中でプログラミング的思考を育もうというものであり、そのやり方は学校の裁量に委ねられています。
学校ごとに違いが出るということと、集団だと一定レベルの学習となります。
学校以外でのプログラミング学習を取り入れることで、その子に合った学習方法で、楽しんでプログラミングスキルを身につけることができるのです。
1.Scratch(スクラッチ)
スクラッチは、マサチューセッツ工科大学で開発された、すでに世界中でプレイされている無料のプログラミング教材です。
プログラミングと聞くと複雑な文字列が並んでいるイメージですが、スクラッチでは画面上のカラフルなブロックを並べていくので、小学校低学年でも簡単にチャレンジできます。
ブロックに書かれた「10歩動く」「右向き」のような指示を並べていくと、ストーリーやゲームを作成することができ、プログラミングスキルに加えて創造力が磨かれていくのです。
オンライン、オフラインどちらでもプレイできるので、インターネット環境に左右されないところも嬉しいですね。
タイピングができない、プログラミングが初めてという子でも問題なく取り組めるので、プログラミング学習の入口にぴったりでしょう。
2.レゴ®ブースト
レゴ®ブーストは、あの有名なレゴブロックを使った教材です。
自分で組み立てたレゴを、無料の専用プログラミングアプリを使って動かすことができます。
例えば、レゴで車を組み立てたなら、アプリで走る速度や進行方向の指示を与えます。
すると、いつもは組み立てるだけだったレゴが、自分のプログラミングによって動き出すのです。
画面上だけではなく、実際のレゴブロックが動き出すところがこの教材の最大の特徴でしょう。
動作が上手くいかなかった時は、ブロックを組み立て直したり、プログラミングを変更したりと、試行錯誤が必要になります。
工夫して作り上げていくことで、創造力やプログラミングの理解力が高まっていくのです。
レゴの購入は必要となりますが、アプリ自体は無料です。
ブロック遊びが大好き!という子にはぴったりな教材ですね。
親子で、または友達同士で組み立てやプログラミングができるので、コミュニケーションを取りながらできるところも魅力の一つとなっています。
3.Viscuit(ビスケット)
ビスケットは、画面上で描いた絵を動かすという内容の無料教材です。
対象年齢は4歳から小学生程度で、たくさんの学校の授業で導入実績があります。
お絵描き感覚で直感的な操作ができるので、小学校入学前の小さなお子さんでも大丈夫です。
自分の描いた絵を動かすところから始めて、迷路やパズルゲームを作るといった遊びでプログラミングを学んでいきます。
簡単ながらも複数の遊びができるので、長期間飽きることなく取り組めるでしょう。
子どもはもちろん、プログラミングを全くやったことのない大人の方も是非やってみてほしい教材です。
パソコンでなくても、スマホやタブレットといった小画面でも楽しめますので、どこでも手軽に学習できる教材となっています。
4.micro:bit(マイクロビット)
マイクロビットは、イギリスの公共放送BBCが中心となって開発した、小型のコンピューターボードです。
対象年齢は小学校高学年程度で、イギリスでは11〜12歳の子に無償配布され、教育の場で活用されています。
手のひらサイズながら、たくさんのセンサーが内蔵されています。
温度感知センサー、加速度センサー、コンパスなどが搭載されており、それぞれのセンサーを使うことで、特定の条件下で音を鳴らしたりLEDを光らせるといった電子工作ができるのです。
難しいイメージを持ってしまう方もいるかもしれませんが、複雑なプログラミングは必要なく、指示が書かれているブロックを並べて組み立てるだけの簡単なものとなっています。
学校の授業で導入されている他、価格は数千円程度なので家庭でも購入して使うことができます。
自分の工作とマイクロビットをどう組み合わせるのか、アイデアの数だけ電子工作ができて楽しくプログラミングが学べるでしょう。
5.レゴ®マインドストーム
先程紹介したレゴ®ブーストは小学校低学年向けだったのに対して、レゴ®マインドストームの対象年齢は小学校高学年程度です。
パーツが豊富で見た目がかっこいいだけでなく、高機能なモーターやセンサーが搭載されています。
レゴ®ブーストより多くの動きができる作品が作れます。
低学年のうちはレゴ®ブーストから始めて、学年が上がったらレゴ®マインドストームでより高度なブロックの組み立てとプログラミングに挑戦するのも良いでしょう。
6.ニンテンドーラボ
ニンテンドーラボは、ゲーム機であるニンテンドースイッチに、ダンボールと部品を組み立てて、コントローラーを作ります。
対象年齢は小学生からで、子どもから大人まで楽しめる教材です。
ハンドル型、釣り竿型、ピアノ型など様々な種類が販売されており、自分が作ったコントローラーを使ってゲームをプレイすることができます。
仕組みは動画で丁寧に説明してあり、既存のプログラムに手を加えると、初心者でもニンテンドースイッチの操作を制御することができるのです。
ゲームを作る側を体験できるのは、まさに憧れているお子さんも多いのではないでしょうか。
ニンテンドースイッチ本体が必要となりますが、すでに持っているという家庭は、ダンボールや部品、ソフトがセットになったニンテンドーラボのみ購入しましょう。
いつもプレイする側だったゲームを、今度は作る側となってプログラミングを体験することができます。
プログラミングは難しくない!好きな教材を選ぼう
今回は6つのプログラミング教材を紹介しました。
プログラミングの入り口として、キャラクター操作、ブロック遊び、お絵描きなど楽しいコンテンツが豊富に用意されています。
学習というより、遊びながら楽しむうちにプログラミングスキルにつながるといった教材が豊富です。
お子さんの興味に合わせて、プログラミング学習の入り口となる教材を選んでくださいね。