夫が育児参加をしない理由とは?夫を育児参加せるための方法も伝授!

育児は、夫婦両方が対等な立場で関わるべきものです。

しかし、夫婦間で育児の負担に差が出ている家庭があることや、夫婦間の育児分担に付随した問題を抱えている人がいることも事実です。

そこで、夫が育児をしない理由・夫が育児をしないデメリットと、夫が育児をするメリット・夫に育児参加させるコツ・育児分担が上手くいかない場合の対処法を紹介します。

本記事はプロモーションが含まれています
本記事を経由してサービスの利用があった場合、掲載企業から紹介手数料を受け取ることがあります。ただし、紹介手数料の有無が本記事の内容や順位に影響を与えることはありません。コンテンツ内容に関しては、Manapが独自で制作したものです。(コンテンツ編集ポリシー)

夫が育児をしない理由

仕事で疲れ切っているから

夫が「自分の役割は仕事を頑張って経済的に家庭を支えることである」と考えている場合があります。この場合、仕事を頑張るあまり帰宅後はオフモードになってしまったり、疲れで育児に参加する余裕がなかったりして、子どもと関わることなく、食事と入浴を済ませて寝てしまうことがあります。

父親が育児をしない家庭環境で育ったから

夫が育った家庭環境では父親が育児をしていなかった場合は、そもそも父親が育児をするという考え方を持っておらず、「家事育児は母親の仕事」と考えていることがあります。

また、手本となる先例がないため父親がどのように育児に参加すれば良いか分からなかったり、子どもの世話に失敗することを恐れたりして、育児はすべて妻に任せてしまうという人もいます。

妻への甘え

本来、両親ともに育児における立場は平等であるはずですが、夫婦間で妻が育児をすることが習慣化している場合、「自分が子どもの面倒を見なくていいならそれでいいや」「自分が育児をしなくても上手くいくだろう」というように考えて、夫が育児に参加しないことがあります。これは妻への甘えであると言えます。

夫が育児参加するメリット

子どもの能力が上がる

いくつかの研究によって、父親が育児に参加することで子どもの能力が高まることが分かっています。

メリーランド大学が行った実験によれば、父親の子どもへの関わりが強いほど、子どもの情緒や認知能力に関するスコアが高かったという結果が出ています。また、モントリオール大学で行われた研究によれば、子どもの頃に父親と活発な遊びをした子どもほど、見知らぬ環境や物事に対して積極的に挑戦しようとする傾向が見られた、と示されています。

この他に、1958年に生まれた11,000人のイギリス人男女を追跡調査したところ、父親と多く時間を過ごした子どもはそうでない子どもに比べて、11歳の時のIQと42歳の時の社会的地位が高かったという調査結果も存在しています。

このように、父親と子どもが一緒に多くの時間を過ごすことによって、子どものIQなどの子どもの認知能力やチャレンジ精神などの非認知能力が向上し、子どもの成長に良い影響を及ぼします。

家族の絆が深まる

父親が子育てに積極的に参加することで、子どもが父母両方に親しみを持ちやすくなる他、父親が子どもと妻への愛情を深めることができたり、妻が子どもと夫への愛情を深めたりすることができ、家族の絆を深めることができます。

共働きで家計を支えられる

父母両方に育児の体力的・精神的な負担を分散させることによって、妻のみが育児を行う場合に比べて、妻の負担を軽減することができます。こうして妻に体力的・精神的な余裕や時間が生まれれば、妻が働きに出ることができるようになります。夫婦共働きのスタイルをとることで、病院代・おむつ代など、育児にかかる様々なお金を賄いやすくなるでしょう。

夫が育児参加しないデメリット

妻の育児ノイローゼ

育児ノイローゼとは、育児による疲れやストレスで不調が出ることです。

気分がふさぎがちになる・些細なことで苛立ちやすくなる・思考力が低下する・子どもへの興味や関心が薄れるといった精神的な症状や、眠れなくなる・疲れやすくなる・過食しがちになったり食が細くなったりする

などの体調面の症状があります。

妻だけが育児をしていると、育児による疲れやストレスの全てを妻が負担することとなり、妻が育児ノイローゼになりやすくなってしまいます。

特に、育児に関して相談をしたりストレスを発散したりすることができない人や、悩みを一人で抱え込みがちな人は育児ノイローゼにかかりやすい傾向にあります。

育児ノイローゼは、子どもへの虐待や夫へのDVなどの深刻な問題に発展することもあり、近年問題意識が高まっています。

子どもが父親に懐かない

妻だけが育児を担当し、夫は育児に一切関与しないという状況では、子どもと父親が関わる回数は必然的に少なくなってしまいます。

また、子どもは普段から自分の世話を行ってくれる人や、関わる回数の多い人に親しみを感じやすいです。そのため、父親が育児に参加しないと子どもが父親に懐かなくなる可能性が高くなります。

離婚の危機

父親が育児に参加しないことで妻が育児のストレスを溜め続けたり、夫の無責任さにイライラして夫への愛情が失われたりすることで、夫婦仲が冷め、離婚問題に発展するケースも多いです。

夫に育児参加させるコツ

具体的に担当して欲しいことを伝える

育児をしない夫の中には、育児に参加したいと思っていても何をどうすればいいか分からず育児に参加できていない人や、育児のやり方が分からないことを言い訳にしている人もいます。

そこで、妻は普段どのようなことをどのようなタイムスケジュールで行っているのかを具体的にわかりやすく伝え、育児に関して夫の理解と協力を仰ぎましょう

夫にしてほしいことを伝える場合も、「ご飯を作る間、子どもに本を読んであげて」「カバンにおむつと着替えを入れて」というように、具体的に話をしましょう。

得意なタスクは任せる

「ご飯の準備は苦手だけれど子どもの世話なら得意」といったように、育児の分野に関して得意・不得意がある人もいます。そして、得意なことに関してはそこまでハードルを感じないが、不得意なことはやりたくないということもあります。

そこで、育児に関する夫の得意・不得意を把握し、夫が得意なタスクを担当してもらうようにしましょう。夫婦でそれぞれの得意・不得意が共有できれば、互いに補い合って育児をすることができるでしょう。

あえて子どもと2人で過ごさせる

夫が子育てに消極的な場合、子どもと夫の2人で過ごさせることで、半ば強制的ではありますが子育てに参加してもらうことができます。買い物に行っている30分~1時間程度の間などの短い時間から始め、少しづつ子どもと夫が2人で過ごす時間を伸ばすようにするとスムーズです。

回数を重ねるにつれて、夫ができることが増えていくでしょう。ただし、夫が育児に不慣れである場合や2人で過ごさせることに不安がある場合は、何かあったときにすぐに合流できるような場所に待機しておくと安心です。

育児分担が上手くいかない場合の対処法

夫婦会議を取り入れてみる

育児の負担が偏っている背景に、夫婦間の育児に対する認識の相違が見られることがあります。

この場合は、夫婦で話し合いを行い、育児に対する考え方や気持ちを擦り合わせることで、育児の分担を見直すことができます。

家事は外注に頼る

外注できる家事は家事代行サービスに委託して家事の負担を減らすことで、夫婦や家族で過ごす時間を増やすことができます。

家事代行サービスのシステムや使い方はサービス提供者によって様々であるため、ライフスタイルにあったものを利用しましょう。

離婚を視野に入れ法テラスに相談する

どのような方法を試しても夫が育児に参加せず、問題が発生する場合は、離婚も視野に入れることとなります。

法テラスでは、離婚問題について無料で相談したり様々な相談窓口の紹介を受けたりすることができます。

工夫して夫婦間で家事分担を

夫が育児に参加することは、妻の負担軽減や子どもの愛着形成ができるといったように、家庭全体にとってメリットがあります。

夫に育児に参加してもらうため、具体的な言葉で夫にしてほしいことを伝える・夫に得意なことを任せるといったことから始め、工夫をすることで少しずつでも夫婦間の育児分担を適正化していきましょう。