看護師で働くなら内科・外科がおすすめ!あまりオススメしない科も紹介。

私は、新卒で産科に配属されました。

(一応、病院側が希望を聞いてくれたので、第一希望:内科、第二希望:外科、第三希望:産科と出していました。)

転職を試みたりもしましたが、気づいたら産科で9年が経過したので、体験も踏まえた中でお伝えできればと思います。

まずは結論から・・・

私がおすすめするのは、内科か外科です。

ただ、実習などで、自分がやりたい分野が定まっているのであれば、ぜひその分野で頑張っていただきたいです。

が、私みたいにやりたい分野が定まらず、とりあえずの方におすすめしたいです。

理由は3つ。

  1. 基本的な成人分野の疾患の勉強ができる
  2. 看護技術や処置の手技を習得できる
  3. 急変時対応の経験を積める

詳しくその理由を説明していきますね。

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基本的な成人分野の疾患の勉強ができる

私は産科での経験が長かったので、妊産婦に伴う疾患を中心に勉強してきました。

例えば、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、切迫流早産、妊娠悪阻、常位胎盤早期剥離、弛緩出血などです。

妊娠・出産した女性特有で、なおかつ年齢的にも20−40代に限定されています。

なので、男性の患者さんと全く関わったことがないので、内科へ一時転職を試みたときは、解剖生理から学び直しました。

少子高齢化が進む中で、加齢に伴い色々な疾患と付き合っていかなくはならないのが現状です。

一般的な糖尿病などの生活習慣病、循環器疾患、呼吸器疾患、肝臓・腎臓疾患などの知識はとても必要ですし、重宝されると思います。

内科で働くことで、何らかの疾患で入院してきた方を実際に見て、看護や治療を学ぶことができます。

また、年齢、性別関係なく色々なケースを経験できることは利点の一つかと思います。

外科も術前術後の患者さんを中心に見ていくと思いますが、循環器疾患、呼吸器疾患、肝臓・腎臓疾患などの知識も必要です。

慢性的な内科に比べて展開が早い急性期ですが、患者さんの回復していく姿を見ながら、看護と治療の学びを深めていけるので、内科とはまた少し違った利点はあると思います。

看護技術や処置の手技を習得できる

内科に異動して苦労したのは、疾患の知識もそうですが・・・ボディメカニクスを利用した患者さんの体位変換でした。

産科の患者さんはすぐに歩けるようになりますし、若い方が多いのでベッド上でも軽い介助だけで皆さん体位変換してくださっていました。

しかし内科では、重症度の高い高齢の患者さんがいて、看護師2人がかり全介助で行っていました。

終末期の患者さんもいらしたのですが、少しの体位変換でも生命が脅かされることがあるので慎重に行わなければなりません。

とっさの移動の時に、自分の腰に負担がかかるような体勢で動かそうとすると患者さんの負担にもつながるので、細心の注意が必要でした。

産科の患者さんは、基本的に元気な方しかいらっしゃらないので、処置の内容も限られています。

一方内科や外科では、口から食事を摂取できなくなった患者さんに中心静脈カテーテル、胃瘻・腸瘻などの処置が必要になることもあります。

その技術、管理方法を一から学び直さなくてはいけなかったので、若いうちに経験しておきたかったなと思いました。

小児科から転職を試みた先輩からもお話しを伺ったのですが・・・

「子供の血管は細いから注射は看護師が実施するにしても、点滴確保は医師がすることになっていたんだよね。だからね、小児科で数年働いていても点滴確保できなかったんだよ。だからね、今も苦手。」

と言っていました。

なので、看護師だから当たり前にできると思われてしまいがちな処置でも、配属先で経験できないこともあるんだなと実感したわけです。

急変時対応の経験を積める

産科は基本的に正常な患者さんが主で、身体的な看護よりも、精神的支援、退院後の生活指導が多かったんですよね。

平和な時間が流れる中、忘れた頃にやってくる急変。

出血多量、アナフィラキシーショック、深部静脈血栓など。

母体救命のプロトコールに沿って、高次の病院への搬送もありましたが、院内で対応することもありました。

院内の外科や内科のスタッフにも協力してもらうこともあったんですよね。

急変時の対応(救急カートを使用する事例)、状態の管理、人工呼吸器の使い方など・・・シミュレーションをするにしても、勉強会を実施するにしても、普段から実際に経験を積んでいるわけではなかったので、急変が起こった時に動けないことがありました。

成人看護ができないことへのコンプレックスがどんどんと募っていったわけです。

ある程度年齢を重ねてから、一からまた別分野を学び直すこともできると思いますが、これも若いうちに経験しておきたかった案件です。

おすすめしない科は?

逆に、おすすめしないのは、眼科、皮膚科、整形外科です。

おすすめしないと言っては、語弊がありますが・・・ある程度経験を積んだ上での転職であれば、いいかなとは思います。

でも、新卒で一番目に行くのはあまりおすすめできないです。

専門的な内容であればあるほど、経験できる看護技術や処置が限られてきます。

年齢が若いうちは体力もあるし、色々なことを吸収できる柔軟性もあるので、最初は大変なところ=色々な経験が積める科を選ぶと、いざ他に転職を考えたときに選択できる幅が広がると思います。

というのも、アラサーになって産科から内科の転職を試みたときに、すっごく大変な思いをしたので。

まとめ

若いうちは、看護師としていろんな経験の積める内科や外科がおすすめ。

患者さんを通していろんな疾患の知識を増やし、看護技術、処置を経験ができるから。

後々、そこでの経験が転職するときに武器になります。

記事の執筆者
もぐもぐ

千葉の看護大学卒業後、都内の病院に勤務。
看護師歴9年目を迎えました。
産科からスタートし、内科を少しかじってクリニックへ転職。
カフェ巡りが大好きです。

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