「保活」の流れは?始める時期スケジュール・点数を稼ぐコツ・落ちた場合の対策など

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子育てをしている共働き世帯にとって、保育園は心強い味方です。

しかし、現実には、誰もが希望する保育園に子どもを入れられるわけではありません。

そこで注目されているのが、子どもを希望の保育園に入れるための活動「保活」です。

この記事では、「保活」とは何かという基本的なことから、「保活」を成功させるために知っておきたいポイントなどを解説していきます。

「保活」とは?

「保活」とは、子どもを保育園に入れるための活動のことです。

保育園の情報を集めてどこに子どもを預けようかと考え、選考を有利に進めるための準備を整えます。

共働き世帯の増加

なぜ「保活」が必要なのかというと、社会が大きく変化したためです。

日本では、バブル崩壊をきっかけとした景気後退により、世帯収入が減少しました。

また昭和60年には男女雇用機会均等法を皮切りに、女性が働きやすい環境を作るべく法整備も行われています。

そういった時代の変化にあわせて、共働き世帯は年々増加しています。

共働き世帯が増えたことで、問題となるのは子供のことです。

子育てをしている世帯であれば、親のいないときに子供を預かってくれる場所が必要になります。

夫婦が自分たちの親や祖父母と同居していれば、子どもの面倒を見てもらえるので安心して働けます。

しかし、核家族化が進んだことで、夫婦が親や祖父母と離れて暮らすことが当たり前となり、子どもを預ける相手が身近にいないというのが現実です。

そのため、保育園を頼りとする共働き世帯も少なくありません。

需要と供給のギャップ

ここで問題となるのが、需要と供給のギャップです。

共働き世帯が少数であれば、保育園に対する需要に対して供給が追いついているので子どもは保育園に入れます。

しかしながら、共働き世帯が多くなったことで、保育園に対する需要に供給が追いつかなくなり、一部の子どもが保育園に入れない待機児童になります。

子どもが待機児童となれば、親がふたりとも働きたいと望んでも、子育てのために一人は家に残らなければならないでしょう。

そのようなそういう状態になれば一人分の収入が減ることで家計が逼迫しますし、社会で活躍する機会を奪われた親が精神的なストレスを抱えることもあります。

子どもが保育園に入れるかどうかで家族としての人生設計が大きく変わることを考えれば、こぞって「保活」に力を入れるのも無理もないことです。

保活の流れとは?

情報収集

「保活」の流れですが、手始めにやった方が良いのが情報収集です。

保育園もウェブサイトを持っているところは多いので、入園に関する情報を入手できるでしょう。

しかし、一部が抜け落ちていたり、情報の更新が遅れていたりすることもあるので、ウェブサイトだけを頼りにすることはできません。

新しく正確な情報を入手したいのであれば、役所を頼りましょう。

役所では、さまざまな保育所のパンフレットなどが手に入りますし、空きがあるのか、書類をどうやって提出すればいいのかということも教えてもらえます。

特に一人目の子どもで保育所への申込みをした経験がないというならば、分からない点・不安な点を相談しておく方が良いでしょう。

口コミもチェック

保育園についての情報収集では、口コミも重視するべきものです。

保育園を利用している、あるいは利用したことのあるママ友との話から、ウェブサイトやパンフレットにはない情報を得ることができます。

その話で、信頼できる保育園だと思うならば、安心して子どもを預けられます。

逆に保育士の態度や建物の状態など問題があるようならば、候補から外すことで子どもを守ることができるでしょう。

選考基準を確認

情報の収集・分析をしていく中で、入園できる可能性も調べていきます。

認可保育園では家庭の状況を表した点数を選考の基準にしており、保育園ごとに前年度の選考で入った世帯の中で最も低かった点数をボーダーとして公表する自治体も少なくありません。

過去の実績と自分の世帯の点数と照らし合わせることで、入れそうな保育園がわかるでしょう。

園の見学

間接的に調べられる情報を集め終わったら、実際に保育園を見学しに行きましょう。

保育園への見学は、電話から申し込む方法が一般的です。

保育園に迷惑をかけないように、最も手が空いている子どもたちが寝ているお昼すぎが無難です。

電話では、見学をしたい日時を伝えることになりますが、逆に保育園から日時を指定されることもあります。

保育園に入りたい気持ちが強いならば、日時を指定されたときでも柔軟に対応した方が良いでしょう。

見学では、スリッパなど持参しなければいけないものもあるので、あらかじめ確認しておきます。

電話の対応も選考に影響を与える可能性があるので、礼儀正しく話せるように簡単な台本をつくっておけば安心です。

事前にチェック項目を準備

約束した日時になったら、身だしなみを整えて保育園を訪れます。

建物の状況や周辺の環境、保育士の態度や食事など見ておくべき点をチェックリストにまとめておけば見学を効率的に行えるでしょう。

候補となる保育園が複数あるならば、チェックリストの項目で比較することで絞り込みが容易になります。

見学をしていく中で、疑問を感じたら遠慮することなく質問をします。

そこでわかりやすい言葉で回答してくれる保育園であれば、信頼できます。

申し込み

見学をして候補を絞り込んだら申し込みです。

認可保育園の場合、自治体の保育課に必要書類を提出します。

保育園の名前は、志望順位で書いていくことになるでしょうから、園の雰囲気や通園のしやすさなど重要だと思う点から順番を決めましょう。

また、保育園の名前だけでなく希望する理由も書く場合があり、その内容が選考で吟味されます。

その保育園でなければいけない理由や現在の状況などを上手くアピールできる文章を書けば、担当者に切実な気持ちが届くでしょう。

選考

書類を提出すると、保育の必要性の認定が行われます。

無事に認定が行われたら、保育園の選考です。

選考では内定前面接を行うところもあれば、書類だけで選考をするところもあります。

住んでいる自治体によって対応が異なるので事前の確認が必要です。

内定前面接は、同じ点数の世帯が他にもあるときに合否を決める重要な場です。

子どもの保育状況や仕事のことなどを、よどみなく答えられるように情報をわかりやすく整理して話す練習をしておきましょう。

選考が終われば、保育園に入れるかどうかが決まります。

保活はいつから始めるべき?スケジュールは?

認可保育園の場合

「保活」には、ある程度の時間がかかります。

認可保育園であれば少なくとも、1年以上前から準備を始めたほうが良いでしょう。

4月からの入園を目指す場合、前年の4月には情報収集を始めます。

6月から7月くらいまで時間をかければ役所への相談や口コミの収集も十分です。

それから10月まで保育園をめぐり実態を確認します。

集めた情報と見学の内容を元に、希望順位を決めて10月から12月までに書類を揃えて申込みの手続きをします。

就労証明書など提出する書類は、発行が締切日から3か月以内などのルールがあるので守れるようにしましょう。

選考は年明けから始まり、2月ごろには結果がわかります。

そこで落ちた場合には、二次募集で入れる保育園を探します。

認可外保育園の場合

認可外保育園は、園が受け入れるのであればいつでも入れます。

したがって、認可保育園のようなスケジュールを組む必要はありません。

子どもを入れたいと思ったタイミングで情報収集をして申込みをしましょう。

しかし、人気がある園の場合は順番待ちでいつ入れるのかわかりません。

一刻も早く子どもを預けて働きたいというならば、すぐにでも入れるところを選んだほうが良いでしょう。

保活で重要な「点数」とは?

「保活」で重要な意味を持つ点数とは、正式には指数と呼ばれるものです。

指数には基準指数と調整指数があり、2つの指数の合計が各世帯の持ち点となります。

基準指数

基準指数は親の状況を数値化したもので、母親と父親がそれぞれ持つ点数を足し合わせます。

基準指数で加点・減点となる要因は就労状況・就学状況・健康状態といったことです。

例えばフルタイムで働いていると、パートで働くよりも点数が多くなります。

自治体によって基準指数表が公表されているので、自分の世帯では基準指数が何点になるのかを計算できます。

調整指数

調整指数は、各世帯の状況に応じて加点・減点による調整をする点数です。

共働き世帯が多い都市部などでは、基準指数が高くても保育園に入れないことが珍しくありません。

調整指数で多くの点を取ることが必要です。

調整点数は、保育園に入れている子どもがいるとか、ベビーシッターを雇っているという実績が加点の要因となります。

逆に三世代同居など、保育園に預けなくても良い世帯の場合には減点です。

優先順位

基準指数と調整指数の合計が同点であった場合、入れる世帯は優先順位で決まります。

優先順位は収入が低い世帯や他の子どもを同じ保育園に入れているといったことを考慮してつけられる順位です。

優先順位は、基本的に公表されるものではありませんが、自治体に確認することでアドバイスをもらえることもあります。

「保活」をするのであれば、優先順位に関する情報も集めておきましょう。

点数を稼ぐコツとは?

「保活」で点数を稼ぎたいのであれば、より調整指数で加点してもらえそうな状況をつくりましょう。

例えば、

  • 保育園に申し込むときだけフルタイムの仕事をする
  • 認可外保育園やベビーシッターの利用実績をつくる

といったことで、保育園が必要だということをアピールできます。

より多くの加点を狙うためにも、あらかじめ自治体に点数の基準を確認しておくことも必要な準備です。

他には、一旦退職して仕事を探すよりも、休職中の方が有利になるので辞めないということも重要です。

夫婦の親と同居している場合、無職であることや持病を持っていることを証明すれば、減点されないというのも点数を稼ぐコツと言えます。

保育園に落ちた場合の対策は?

残念ながら認可保育園に入れなかった場合には、次の手を考えます。

自宅のそばに二次募集をしている保育園があれば申し込めるので、自治体に問い合わせてみましょう。

二次募集がない場合には、認可外保育園に預けたりベビーシッターというのも選択肢の一つです。

手を尽くしたけれども子どもを預けることができないのであれば、育休を延長して子育てを続けることになるでしょう。

育休は子どもを預けることができないときに1歳6ヶ月まで延長でき、さらに2017年からは2歳まで再延長できることになっています。

育休を延長できたら、その時間を使って保育園探しを続行します。

まとめ

働きながら子育てをするため保育園に入れたいと願う人は、世の中に数え切れないほどいます。

そのような状況では、情報収集をし点数を稼ぐ「保活」をせずに子どもを保育園に入れるのは難しい話です。

点数の計算など見慣れないものに戸惑うかもしれませんが、点数を稼ぐコツなどは調べればいろいろと出てきます。

必要な情報に目を通して自分にできることを一つ一つやっていきましょう。

Manap Jobs編集部

Manap Jobs編集部です。
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