自動車営業のリアルな年収は?年収をアップさせるにはどうすれば良い?

転職

地元の友達であったり、同級生と比べて、営業だから多めに給料をもらってるとは思うものの、正直、仕事は激務だし、年収が相場よりも多いのか少ないのか、今の給料で問題ないのか気になっている人も少なくないでしょう。

今の給料でも多いのかもしれないけれど、できることなら少しでも給料をアップしたいと考えている人のために、こちらの記事では、

  • 自動車営業の年収の相場はどのくらいなのか?
  • どうすれば給料をアップさせることができるのか?

あなたの気になっていることについて、トコトン掘り下げてお伝えしていきます。

こちらの記事を読み終えると、今後、どのようなキャリアを目指すべきか、考える際の参考になるはずです。

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自動車営業の実際の年収相場は?

まずは年収アップする方法を考える前に、自動車営業の年収はどのくらいの金額が相場なのか、確認しておいた方が良いでしょう。

すでに平均的な年収を獲得している場合、地域、勤めている会社によっては、それ以上の年収アップを見込めないことも考えられます。

転職でおなじみのマイナビが2020年に公開しているデータによると

20代の平均年収は?

平均:355万円
男性:368万円
女性:316万円

30代の平均年収は?

平均:493万円
男性:516万円
女性:365万円

以上のような結果が出ています。

正直、平均的な金額を見ただけでも地方であれば、かなり高額な年収を獲得していると言えるでしょう。

ただし、平均というのは高い給料と低い給料とすべてを合計した金額を参考にしたデータの人数で割って算出されているため、実際にはこんなにもらっていないと感じる人も多いはず。

マイナビがデータを算出する際に参考にした年収も下は200万円から上は2000万円までと、かなり開きがあります。

現在、平均ほどの給料をもらっているという人であれば、地域、勤めるメーカー、販売台数など、何かしらの要因を変えることで稼げるようになる可能性があると言えるでしょう。

一方で地域によっては平均額が給与の上限という場合もあります。

普段、周りの同僚と年収の話をすることは少ないとは思いますが、飲みの席で雑談程度に聞いてみたり、転職サイトの地域ごとの求人情報を確認することで、その辺りの相場は把握できるので、一度、確認してみることが大切です。

年収をアップさせるための3つの方法

自動車営業の年収はどのくらいなのか、ある程度分かったところで、ここからは年収をアップさせるにはどのような選択肢があるのか、詳しく解説していきます。

解説を始める前にまとめて年収アップするための方法について、お伝えしておきます。

  • 販売台数を増やしてインセンティブを獲得する
  • 他のメーカーの自動車営業に転職する
  • 自動車営業とは違う業種へ転職する

以上、大まかではありますがこのような選択肢があります。

どの方法を選ぶにしても良い点、悪い点があるので、その辺りを踏まえつつ、それぞれの方法について、詳しく解説します。

1. 1台でも多く車を販売してインセンティブを獲得する

3つの方法の中で、一番波風を立てずに実行できる方法ではないでしょうか。

現在の職場で給料を上げるために奮闘するのであれば、上司や同僚ともめる必要もなく、今日からすぐに実践に移すことができます。

しかし、この方法を取る前に考えてほしいポイントがいくつかあります。

  • 今後も車の販売が増える可能性のある市場か?
  • 周辺に住んでいる人の人口の年齢比率的に今後先細る危険がないか?
  • 同じ職場に太刀打ちできないレベルのスーパー営業マンはいないか?
  • 現在の職場に用意されているインセンティブ制度は報奨金を獲得しやすいか?
  • 自分が頑張った結果、周りとの関係が崩れる職場ではないか?

これらのポイントは一例ではありますが、どれも努力を始める前に考えておかないと骨折り損のくたびれ儲けになってしまう点ばかりです。

市場や地域性

市場や地域性というのは販売台数を増やすことを考える上では無視できません。

周りがこれから免許を返納する高齢者ばかりの地域であれば、増えるどころか減っていく可能性も高く、最悪の場合には勤務している営業所がなくなることもありえます。

また、他社の製造工場や部品工場がある地域であれば、出勤する際は他社の車でなければ、出勤できないなどの購入者の事情があることも考えられるので、必ず、自分の営業を行っている地域の現状については分析を行いましょう。

ライバル

同じ職場に誰が見てもかなり多くの台数を販売するような、スーパー営業マンがいないかどうかという点も重要なポイントの一つ。

販売会社によっては会社内で販売台数が多い上位の社員に対して、特別な報奨金を出す会社もあります。

このような報奨金も給料をアップするためには積極的に狙っていくべきものの一つ。

ライバルが強すぎるといくら自分が頑張っても成果に結びつかないので、慎重に見極めるべきです。

報奨金

先ほど、報奨金という話題に触れましたが、営業の場合、月ごとに報奨金を獲得できる制度が用意されているはずです。

実はこの制度も会社によって内容が千差万別、獲得しやすい制度の場合もあれば、まったく獲得させるつもりのない制度設計をしている会社もあります。

今一度、あなたの会社の報奨金制度を確認してみましょう。

筆者の勤めていた会社では販売台数に応じて報奨金がもらえるわけでなく、最低何台以上、普通車の販売が一定数以上など、細かく条件が定められていました。

おかげで7年近く勤めましたが、報奨金を受け取れた回数は両手で数えられるほどです。

周囲との関係性

周りとの関係性という点も非常に大切なポイントの1つです。

営業なら誰でも給料アップを目指しているという、向上心あふれる職場であれば良いのですが、残念ながらすべての職場がそうとは限りません。

中にはできる限り無難に、今の状況を維持したいと所属しているメンバー全員で平均的に販売しているという職場も少なくありません。

このような職場で一人だけで頑張ると、一時的には多くの給料を獲得できて良い反面、下手をすると職場の和を乱す存在としてうとまれてしまう場合も……

あなたの職場がどのような性質の職場なのかという点は、しっかりと確認しておくべきです。

2. 他のメーカーの自動車営業に転職する

同じ地域にある他の自動車メーカーの販売会社の求人を確認したら、明らかに今の会社の給料よりも多かった!

このようなケースであれば、転職を考えるのも1つの選択肢です。

どの会社も、もともと持っている資本があり、その中から人件費として使用できる金額にはどうしても限界があります。

そのため、販売会社の規模が大きければ、それに応じて、所属している社員に対して、支払うことのできる給料も増えていきます。

当然ながら転職先は同業他社となるので、転職を現在の職場に切り出す際には慎重に進めるほうが良いでしょう。

昔はよくあったようですが、今の会社で車を販売した顧客をそのまま引き連れて他社へ転職するという営業も少なからずおり、この形の転職は快く思われない可能性が高いからです。

転職するならできる限り円満に揉めずに退職することが理想です。

同じ業種で仕事を続ける以上は、今後も思わぬ形で関わる場面が出てきます。

そうなった時に険悪な雰囲気で、一緒に時間を過ごすことはつらいことこの上ない状況と言えるでしょう。

また、現在の職場に対する対応以外に転職先の会社についても、後から後悔することがないように、最低限確認しておきたいポイントがあります。

具体的には以下のとおり

  • 年収や報奨金制度など希望の内容かどうか?
  • 転職先がどのような理由で増員しようとしているのか?
  • 転職先のメーカーの車はその地域でシェアの高いメーカーかどうか?

給料に関わる部分

通常の転職だとなかなか確認しづらいのが年収などの給料に関わる部分。

この点に関しては、最近では転職エージェントなど、自分に変わって聞きづらい内容でも確認してくれるサービスがあります。

使えるものは最大限活用することが大切です。

特に気を付けるべきなのが営業の年収の場合、みなし残業代込みで年収が提示されていることもあります。

このケースだと基本的には残業代が給料に含まれているので、長い時間働いても、残業代を請求しにくいことも考えられます。

もしも、みなし残業代を導入している会社なら、オーバーした分の残業代をしっかりと払ってもらえる職場かどうか、必ず確認しておきましょう。

求人募集の理由

また、転職先が求人募集している理由についても、しっかりと把握しておくべきでしょう。

求人票に業績好調で増員と書かれている場合もありますが、表向きな理由として書かれていることがほとんどでしょう。

こちらの点に関してもエージェントを利用して構わないので、しっかりと納得いく回答を得ておくべき点の1つです。

シェアはどのくらいか

もう一点、転職先のメーカーは、その地域でシェアを獲得できているのかどうか、という点は知っておきたいポイントと言えます。

いくら現在の職場よりも給料が高いといっても、それ以上に仕事の負荷が高くなりすぎるのであれば、長く続けることは難しいからです。

そもそも、給料を高く設定している理由が「仕事が難しい」ということも考えられるので、慎重に見極めるべきでしょう。

3. 自動車営業とは違う業種へ転職する

自分の現在の職場をしっかりと確認して、分析してみたけど、現在の職場で年収アップを目指すのは難しい。

周りで自動車営業の求人を探してみたけど、年収がまったく変わらない、年収はアップするけど仕事がハードになりそうなど、自動車営業で年収アップを狙うのが難しい場合もあります。

自動車営業の道で年収アップを目指すのが難しいのであれば、別の業種を考えるのも一つの手です。

以前であれば、地方だと自動車営業が年収でいくと最上級という状況もありましたが、インターネットも普及し、会社へ勤めるだけが正解でない状況に変わりつつあります。

あなたに勉強する気があるなら、プログラミングの勉強をして、在宅で仕事ができる道を目指すという方法もあります。

また、同じ勉強するということで言えば、看護師などの有資格者でなければ就くことができない資格をとって、そちらの道を目標にするのも良いかもしれません。

自動車営業と比べるとまだまだ伸びしろ、需要のある分野は数多くあります。

どうしても自動車営業でなければ嫌だというこだわりがないのであれば、一度、しっかりと自分の考えをまとめる時間を作ることが大切でしょう。

自動車営業として年収をアップさせるのはかなり難しい

自分の年収は平均と比べてどのような状況なのか、年収をアップさせるにはどうしたらよいのか、大まかには分かっていただけたのではないでしょうか。

自動車営業として、今もらっている給料をアップさせることは思った以上に難しいと感じた人も多いはずです。

どうしても車を購入する相手に左右される仕事のため、年収をアップさせるためには休日も休まずにお客様にあわせて仕事をせざるを得ない場面も出てきます。

ワークライフバランスは求めてない、給料が良ければOKという人ならそれでも構わないでしょう。

しかし、どれだけ良い給料をもらえたとしても、あなたが身体を壊してしまっては元も子もありません。

自分は何のために年収をアップさせたいのか、簡単に答えは出ないかもしれませんが、具体的な活動を行う前に、まずは納得いく答えを出すことが大切です。

記事の執筆者
マツ

大学卒業後、車の営業として7年勤務。個人、法人、卸売と様々な形の営業を経験。
2017年から始めた自身のブログは1200記事超えるほど、とにかく文章を書くことが好き。転職、IT、教育を得意ジャンルとして活動中。
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