楽しみの多い海外旅行ですが、馴染みがなく、言葉も通じない場所だけにトラブルはできるだけ避けたいところです。
特に宿泊先の確保は失敗したときに他のホテルの空き状況の確認にも苦労しますので、自分で予約するときには慎重に行いましょう。
こちらでは、海外のホテルを予約するときに注意すべきポイントを紹介していきます。
部屋タイプ・ランクを把握する
海外のホテルは部屋タイプやランクがはっきりしていますが、国内ではあまり耳にしない言葉もあるので、間違えて人数や希望グレードに合わない部屋を予約しないように注意しましょう。
部屋タイプは、人数によって分かれています。
1人用がシングル、2人用がツインもしくはダブル、3人用がトリプル、4人用がファミリーもしくはクワッドといいます。
一般的には、ツインルームはシングルベッドが2台、ダブルルームは2人が寝られるダブルベッド、もしくはクイーンベッドやキングベッドが1台用意されている部屋です。
ただし、海外ではツインルームを2名で1室利用するための部屋と認識していることがあるため、ツインルームを予約してベッドが1台しかないこともあります。
2台のベッドにこだわりたい時は、事前に確認しておきましょう。
トリプルルームはツインもしくはダブルルームを3人で使用することが前提で、ベッド2台にソファーベッドという組み合わせになっていることもありますが、基本的にはエキストラベッドは別料金で別途リクエストしなければなりません。
ファミリールームも同様で、キングサイズのベッドが1台、あるいはクイーンサイズのベッドが2台など人数よりもベッドの設置数が少なく、小さい子供の添い寝でなければ手狭に感じる部屋がほとんどです。
大人4人で使う場合には、ツインもしくはダブルルーム2部屋が室内の扉で行き来できるようになっているコネクティングルームを選ぶのも良いでしょう。
ランクは国内ではあまり目にすることは多くありませんが、海外では室内の広さや設備、サービスによって分けられています。
一般的にはスタンダードから上位に行くにしたがって、スーペリア、デラックス、エグゼクティブ、ジュニアスイート、スイートの順です。
このほかに、東南アジアなどにはキッチンや洗濯機など長期滞在で生活しやすい家電がそろったサービスアパートメントが多く見られますし、リゾート地では同じように生活家電が充実して大人数の滞在が可能なコンドミニアム、独立した一棟タイプのヴィラやコテージ、バンガローなどもあります。
キャンセル規定を調べる
海外のキャンセル規定は、ホテルによって異なります。
海外旅行の場合、長期の日程を組んでいることがほとんどですので、仕事や健康状態、家族の問題などの様々な理由で旅行の日程が変更になったり、中止になったりする可能性もあるでしょう。
そのため、いくつかのホテルで迷っている場合には、それぞれのホテルのキャンセルポリシーを確認して、キャンセル料が無料のところを選ぶのがおすすめです。
キャンセルポリシーにはいくつかの種類があり、キャンセル不可と書いてある場合には、いつキャンセルをしても返金は一切ありません。
一方、キャンセル無料となっている場合でも、大体宿泊予定日の1週間以内など予定が近くなってくると返金額が少なくなることはあります。
海外のホテルの予約サイトではキャンセルポリシーもわかりやすく表示されていますので、予約前にチェックしておきましょう。
料金の支払い方法・時期を確認する
料金の支払い方法や支払時期も、ホテルによって違いがみられます。
支払方法は事前決済もしくは現地払いのところがほとんどです。
事前決済の場合は予約時にクレジットカードで決済を済ませます。
現地の通貨が用意できていないときにはホテルで支払いが発生しないので便利ですが、万が一予約がきちんととれていなかった場合などは予定外の出費になりかねませんので、決済完了のページや領収書、予約番号などを用意しておきましょう。
キャンセル不可のホテルの場合、返金がないので事前決済のところがほとんどです。
一方、現地払いはチェックインまたはチェックアウト時にホテルで支払いをします。
クレジットカードで支払うことが多いですが、現金のみのホテルもありますので、事前に確認して現地の通貨を用意しておきましょう。
現金での支払いは、料金の二重請求などのトラブルに巻き込まれる心配がないので安心です。
ただし、チェックアウト時の支払いを忘れて買い物などで手持ち資金が不足する可能性がありますので、観光の予算とは別に取り分けておくことをおすすめします。
折り返しの予約確認メールを必ず受信する
日本と比べて、海外ではホテルの予約に関するトラブルが発生しやすいです。
現地で予約のトラブルに巻き込まれないためにも、予約後に折り返される予約確認メールは必ず受信して、プリントアウトしたものを持っていきましょう。
もし、予約後にホテルから連絡がこない場合には、予約サイトに問い合わせるか、ホテルのフロントあてに問い合わせのメールを送ってみることをおすすめします。
予約確認メールは英語で出すことになりますが、例文はネット上でいくつも見つかります。
返信の内容もそれほど難しくない英語で書かれていますので、早めに確認を取っておきましょう。
オーバーブッキング対策で事前連絡を入れる
キャンセル無料の海外ホテルでよくみられるのが、宿泊客のキャンセルを見越して部屋数以上の予約を受け付けるオーバーブッキングです。
これは海外では日常的に行われていますので、事前にホテル宛てに確認連絡を入れておきましょう。
内容は、きちんと希望した日程と人数分の予約が入っているかどうかの確認です。
また、時間が許すのであれば、早めにチェックインをした方がオーバーブッキングのトラブルを避けやすくなるでしょう。
万が一オーバーブッキングになった場合には、ホテル側の対応をまず確認します。
部屋のアップグレードや近隣のホテルの紹介などで当初の予定と変わらない、あるいはそれ以上の待遇が受けられるようであれば問題ありませんが、部屋のダウングレードを提案された場合には、差額の返金を求めることもできます。
特に連休や長期休暇などでホテルが混雑する時期は、代わりの部屋やホテルが見つかりにくくなりますので、事前連絡と早めのチェックインを心がけましょう。
できれば部屋の階数を指定する
海外は、日本のホテルに泊まるときよりも危機管理をする必要があります。
部屋の鍵を施錠して窓やバルコニーを開放しないことはもちろん、ホテルのフロントや清掃員が盗みを働くこともありますので、フロントに荷物を預けたり、部屋のセキュリティボックスを使ったりするのはハイグレードなホテル以外では避けた方が良いでしょう。
貴重品は肌身離さず、スーツケースに荷物を入れて施錠し、チェーンなどでつないでおくなどの工夫が必要です。
予約を入れるときには、できれば部屋の回数を指定しましょう。
特に1階は外部から侵入しやすいため、おすすめできません。
一般的に、海外のホテルでは階数をリクエストして予約することは困難ですが、可能であれば高い階数を指定しておきましょう。
地上の騒音が届きにくく静かに過ごせますし、治安の面からも多少は安心できます。
海外のホテル予約は慎重に
このように、海外のホテル予約では国内とは異なるポイントにも注意しながら手続きをしなければなりません。
日本語で予約できるサイトも多数ありますが、現地で予定と異なる部屋になっていたり、予約が取れなかったりした場合には、せっかくの海外旅行を十分に楽しめない可能性もあります。
説明をよく読んで、しっかり内容を確認しながら予約をしましょう。