教員・教師の小学校・中学校・高校による違いは?教員免許の選び方まで解説

教員・教師

教員は小学校・中学校・高校など、専門の免許を取得して勤務しているのは皆さんご存知だと思います。

実は教員免許と同じように、学校ごとで仕事内容や子供たちの特徴もあるのです。

今回は、その特徴や免許の選び方についてご紹介していきます。

小学校の特徴は?

全教科を教える

小学校教員の最大の特徴は、一人で全教科を教えるということです。

皆さんも子供の頃、担任の先生から一日中授業を受けていたという人がほとんどでしょう。

必然的に教員と子供が一緒に過ごす時間が長くなるので、距離が近くなることも多々あります。

なお、英語や音楽など、場合によっては教科ごとに専門の教員が担当するケースもあります。

中学校や高校などのように一つの教科を専門で担当することを「教科担任制」、小学校のような形態を「学級担任制」と呼んでいます。

現在は、この教科担任制を小学校にも導入しようという流れがありますので、小学校教員を目指している人はチェックしてみてください。

子供の年齢が広い

小学校は1年生から6年生まであり、子供たちの年齢層が広いのも特徴です。

年齢で考えると6歳から12歳なので、学習面はもちろん行動面もかなりの差があります。

担当する学年によって、教員の対応も変わってくるでしょう。

年齢の離れた子供たちがいる中で、円滑な学校生活を送ることができるように上手く立ち回ることも重要です。

また、参考までに小学校では児童、中学校・高校では生徒というふうに、教育界隈では呼び分けています。

保護者との関わりが多い

中学校や高校と比べて、小学校では保護者と関わる機会も多いでしょう。

「クラスの〇〇君と喧嘩をしてしまった」など何気ないことでも、小学生ではまだ当人同士で解決できなかったりします。

また、登下校の交通指導や防犯取組など、安全面での不安も特に多い段階です。

保護者との関わりも大事にしながら、一緒に児童を見守っていくことが求められるでしょう。

中学校の特徴は?

特定の教科を教える

中学校からは小学校までと異なり、特定の教科だけを担当して授業を行っていきます。

より深い学習内容になり、質の高い授業が求められるようになるため、一つの教科に専念しやすい教科担任制を採用しているようです。

実際には、同じ教科でいくつかのクラスを受け持つことが多いので、「こっちのクラスではこうだったからここを変えよう」などと授業改善にも繋がっていきます。

国語と社会など、複数教科で免許取得すること自体は可能なのですが、実際に2教科以上を兼任するケースはあまり多くありません。

生徒は多感な時期

子供との関わり方も小学校とは大きく異なり、よく起こる課題として「中1ギャップ」というものがあります。

中学校に上がった時に小学校までとの違いに対応できず、悩みを抱えたりストレスを感じたりすることです。

この結果、いじめが起きてしまったり、不登校になってしまったりといった問題が発生することもあります。

小学校までの子供らしい一面から変わって、一人一人の性格や個性、生徒同士の人間関係などを考慮した対応が求められるでしょう。

部活動が始まる

中学校からは部活動が始まります。

基本的には経験のある分野の顧問を任されますが、学校によって、ある部活無い部活様々です。

例えば未経験で野球部の顧問になったら、ルールを覚えたり、簡単なノックはできるように練習したりといったことが必要になります。

部活動の週休2日制度というのも謳われていますが、実情は徹底されているとは言えないようなので、放課後の時間や土日はある程度部活で埋まると考えた方がよいでしょう。

もちろん、スポーツが好きだったり、生徒の頑張る姿を見てやりがいを感じているなど、部活動に対して前向きな気持ちで取り組んでいる教員もいます。

高校の特徴は?

より専門的な授業内容に

高校ではさらに専門的な授業内容へと深まり、特に理系では化学や物理など1教科だったものが細分化していきます。

大学受験を控える生徒も多く、進学校などではかなり勉強に比重を置いた学校生活になるでしょう。

放課後に居残りをしたり、土日も学校に出たりして勉強する生徒もいるので、教員にもそれに応える指導が求められます。

進路指導が重大

高校を卒業した後の進路は進学と就職の大きく2つですが、この進路決定は生徒の人生において非常に大きな分岐点となります。

それだけに教員からのアドバイスも重要で、生徒一人一人と真摯に向き合うことが大切です。

また、クラスの中で進路が早めに決まった人とそうでない人の温度差も出てくることがあるため、学級経営能力も求められるでしょう。

免許取得のハードルが高い

こちらは業務上での特徴ではありませんが、高校の教員免許は小学校や中学校と比べてハードルが高くなっています。

教員免許の取得には専門課程の履修が必要ですが、小学校では45単位から、中学校では43単位から取得可能です。

一方で高校免許の場合は67単位からとなっており、その分学習しなければならないことが多いと言えます。

授業内容が深くなるため、それに合わせて専門教科についての知見も深めなければならないのです。

教員免許の選び方は?

ここからは、どの学校種別で免許を取得するか、選んでいく方法をご紹介していきます。

授業内容

まずは、教員の1番大きな仕事である授業内容について考えていきましょう。

基本的に、小学校では全教科を教える学級担任制、中学校・高校では特定の教科を教える教科担任制です。

仮に「数学がかなり得意だけど、国語は苦手」という人で考えてみると、中学校や高校を目指した方が良いでしょう。

全教科教えなければならない小学校では、国語を扱うストレスがあったり、得意分野の数学を活かせなかったりする可能性があります。

ざっくりとした考えですが「広く浅く」なら小学校、「狭く深く」なら中学校や高校になるでしょう。

関わる年代

どの年代の子供を相手にしたいかというのは意外と大切です。

例えば「子供が可愛いくて教員を目指したい」というような人が高校の先生になっても、期待していたのとは違う教員生活になってしまうでしょう。

逆に「子供たちの将来を真剣に導いてあげたい」と思っている人がいたら、高校の先生がおすすめです。

このように、関わる子供たちの年代も、一つの基準として重要と言えます。

部活動

中学校・高校では何かしら部活動の顧問を任されるケースがほとんどです。

学校や部によって負担は変わりますが、やはり放課後や土日が潰れてしまうことも多いでしょう。

「土日はゆっくりしてオンオフを分けたい」という希望が強い人には、中学校・高校は難しいかもしれません。

ですが、前向きに取り組んでいる人や、生徒と一緒に取り組んで楽しんでいる人もいます。

個人の感じ方次第なので、自分のライフスタイルを振り返ったり、家族がいる人は相談してみたりしてください。

まとめ

教員について、学校ごとの特徴や免許の選び方をご紹介してきました。

どの学校を選んでも、子供と関われる素晴らしい仕事であることに変わりはありません。

自分の長所や短所をよく見極めて選んでいきましょう。