行政書士になるには?仕事内容・働き先・難易度・試験内容など解説

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行政書士という言葉は聞いたことがあっても、実際にどのような職業なのかわからないという方もいるでしょう。

実は、国民にとって身近な存在として「街の法律家」と呼ばれていおり、企業から個人まで幅広いクライアントからの依頼に応じて、法律に基づいた様々な書類の作成を行います。

今回は、行政書士の仕事内容を掘り下げていくと同時に、その資格の難易度や試験の内容についても解説していきましょう。

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行政書士とは?

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行政書士は「街の法律家」とも言われており、1951年に定められた行政書士法により定義されています。

この法律によると、行政書士の業務は大きく3つに分類することが可能です。

  1. 書類作成業務
  2. 手続きの代理業務
  3. 相談業務

このように、行政書士は国民と行政の中間を担う法律の専門家として活躍しています。

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行政書士になるには?

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行政書士になるには、通常はその国家試験に合格する必要があります。

国家試験自体に受験資格は定められてないので、誰でも受験することが可能です。

それ以外の道としては、弁護士、公認会計士、などの資格を持っていれば協会に登録するだけで行政書士として業務を行うこともできます。

あるいは、公務員として行政事務に17年(中卒の場合は20年以上)携わっていれば、試験無しで行政書士になることが可能です。

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このように、大半の人々にとって行政書士になるためには、行政書士の国家試験に合格する必要があります。

行政書士の試験は年に1度だけ行われ、国家試験という性質上それ相応の時間を費やして試験対策を行うことが求められるでしょう。

行政書士の仕事内容は?

官公署に提出する書類の作成とその代行

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行政書士が業務で作成することが定められている書類の1つ目は、官公署に提出する書類です。

国、地方自治体、その他公的機関を含め、あらゆる行政機関に対して提出する許認可申請等の書類を作成します。

その種類は多方面にわたり、全部で1万を上回ると言われるほどです。

特定の法律で制限されている場合を除き、土地利用、国籍、自動車、法人設立、建設、店舗営業といった分野に関する全ての申請書類作成が業務の対象となります。

こうした事情もあり、実際にはある程度専門分野を絞って業務を行っているという行政書士も多くいます。

権利業務に関する書類の作成とその代行

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権利業務に関する書類作成は行政書士のみが行うものではなく、同様に法律の専門家である弁護士等も作成することができます。

一般的に権利業務に関する書類作成を行う際に、当事者間の対立などが存在している場合には、弁護士が業務を担当した方が好ましいでしょう。

ただし、同様の書類作成で比較すると、弁護士は費用が高額になる傾向があるため、一般の人々にとって行政書士の方が「より気軽に利用できる専門家」として頼られる面があるのも確かです。

権利業務に関する書類とは、個人レベルでは遺産分割協議書や遺言書、示談書、内容証明などがあります。

そして、企業レベルでは定款や社内規定の作成なども行政書士業務の範囲となります。

事実証明に関する書類の作成とその代行

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3つ目は事実証明に関する書類で、具体的には図面や議事録の作成です。

これらはあくまで自己証明の書類ですが、許認可申請や登記等の手続きの際に提出を求められることもあります。

より理解しやすく様式の整ったものをクライアントが欲している場合、行政書士に作成を依頼をするケースがあるようです。

上述の書類に関する相談業務

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上記3種類の書類に関して、行政書士自身が作成するケースではなくても、それに対する相談やアドバイスを請け負うことが可能です。

行政書士は法律の専門知識を活かしたコンサルティング業務を通じて、サービスを提供することもできます。

行政書士の働き先は?

個人事務所

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国家資格である行政書士の資格を手にすることで、個人事務所を開業して行政書士業務を行うことが可能です。

組織に属さず業務を行えるというのは魅力的な働き方の一つですが、近年行政書士の開業率が上がっているため、行政書士同士の競争も激しくなっていると言われています。

個人事務所であっても自らの強みや専門分野を十二分に生かせるよう工夫し、マーケティングや集客の点でもしっかり腰を据えて取り組む姿勢が大切です。

士業事務所

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士業事務所とは、弁護士や税理士、社会保険労務士など各分野の士業の資格を持つ人材が勤務する事務所です。

また、他の分野の士業は在籍せずに、複数の行政書士が運営しているというタイプの士業事務所もあります。

働き方としては、雇用勤務するという形態になりますが、それぞれが得意分野を生かし補完し合いながら業務を行えるという点がメリットです。

これにより、より多方面から仕事の依頼を受けるチャンスが広がり、大がかりな案件でも連携して業務をこなすことで高い効率を発揮することができます。

一般企業

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企業の規模や業種によっては、民間企業自らが行政書士を雇うという例も少なくありません。

例えば、建設業や不動産業では数多くの許認可申請が日常的に発生するため、お抱えの行政書士として直接雇ってしまえば会社にとっても大きなメリットとなるのです。

また、行政書士の法律的思考や知識は一般企業における法律業務でも十分に生かすことができるため、法務部や総務部などでの活躍を期待され雇われるケースもあります。

行政書士の難易度は?

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令和元年の国家試験の結果に基づくと、行政書士の合格率は11.5%です。

やはり国家試験ですから決して高い合格率ではありません。

ただ、業務の類似した法律系の士業である司法書士の場合、合格率は4.4%、社会保険労務士の場合6.6%となるので、それらに比べると合格しやすい資格と捉えることができます。

必要な学習時間について

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勉強時間の目安としては、600〜1000時間程度が必要とされています。

かなり多大な勉強時間のように感じますが、司法書士の場合は3000時間もの勉強時間が必要で、平均受験回数は4回前後と言われています。

この司法書士に比べると、行政書士はだいたい3分の1以下の勉強時間で済む上、平均受験回数は2回程度、特に早い人では半年程度の勉強期間で合格するという例もあるようです。

また、これらは法律系の試験科目がほとんどであるため、法律を学んだことがあるという場合は、難易度の感じ方や実際に必要となる勉強時間も個人差が生じてくるでしょう。

行政書士の試験内容は?

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行政書士試験は大きく分けて法令と一般知識の科目に分けられます。

このように2つのカテゴリーになっていますが、配点の約8割は法令科目に配分されているため、法律の知識、理解がかなり重要な試験ということがわかります。

さらに法令科目は基礎法学、憲法、民法、行政法、商法と分かれているのですが、民法と行政法の2科目だけで試験全体の6割の得点を占めるため、この学習が合格に向けてのカギとなるでしょう。

基準点があるので要注意

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ただ忘れてはならないのが、合格のためには法令科目と一般知識それぞれの基準点のクリアという要件が設けられているということです。

そのため、重要科目以外は対策を放棄するというやり方では、仮に総得点が高くても条件を満たせず不合格となる可能性があります。

配点としては少ない一般知識科目ですので、全体とのバランスを見ながらそつなく学習していくことが大切です。

まとめ

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ここまで見てきたように、行政書士は個人でも企業でも十分に活用できる法律系士業の資格です。

また業務内容が広範に及ぶため、資格取得後に自分自身の専門分野を定め、より独自性を発揮して業務に取り組むことができます。

難関とされる法律系国家資格の中では、比較的合格率が高く、様々な人にとって前向きに挑戦しやすい条件が揃った資格だと言えるでしょう。

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