実務経験1年のエンジニアがフリーランスとして活躍するための条件7選!

「実務経験1年でフリーランスエンジニアになりたいけれど、本当にやっていけるの?」
「もっと会社員で経験を積んでから独立した方がいい?」
「実務経験1年でフリーランスエンジニアとして活躍するためには?」

フリーランスエンジニアになるなら実務経験は必須。

そのために会社員でエンジニアの経験を積んでいる方も多いですよね。

1年ほど会社勤めをしてから独立も考える方もいますが、そんな短期間でやっていけるのか不安に思う方も少なくありません。

そこでこの記事では以下の内容について紹介します。

  • 実務経験1年のフリーランスエンジニアの単価と案件数
  • 実務経験1年のフリーランスエンジニアが苦労する理由
  • 実務経験1年でも稼げるフリーランスエンジニアになるための準備

この記事を最後まで読めば、実務経験1年からフリーランスエンジニアとして活躍するためのヒントが見つかるので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニアの月収は?【実務経験別】

1年目の月収は50〜60万円

会社などで1年ほど実務経験を積んだフリーランスエンジニアの月収は50〜60万円です。

ただしフリーランスエンジニアの案件は言語や業界によって、月収の振れ幅が大きいのも特徴です。

中には、実務経験が1年半で月収80万円弱稼いでいる人もいます。

会社員だと入社1年で給料に大きな差は出ませんが、フリーランスになると実務経験次第で単価が大きく変わるのが特徴です。

2年目の月収は60〜70万円

実務経験が2年目以降になると、月収が安定して60万円を超えます。

これは単なるコーディングだけでなく、下記のような多様な実務経験を積んでいるからです。

  • 設計
  • ソースコードの品質管理
  • テスト
  • サーバーの構築

上流工程を任せられたり、使用言語の数が増えたりすると単価が一気に上がります。

下記の案件はGolangと呼ばれる言語の開発経験が2年以上を求めていますが、月収は85万円。

>>エンジニアスタイル東京より画像を抜粋

このように実務経験が2年以上になると幅広いスキルを習得しているため、単価がアップしやすくなります。

3年目以降は月収80万円〜

実務経験を3年積んでからフリーランスエンジニアになると、最初から月収が80万円超えの案件を狙いやすくなります。

なぜなら会社員時代にプロジェクトマネジメントなどの上流工程を経験しているエンジニアが多いからです。

上流工程ではプログラミングスキルよりも、チームの統率力や発注者との調整、スケジュール管理など多様なスキルを求められます。

しかも月収80万円というのは控えめな数字。

下記の案件のように、メディアグロースといった事業運営に近いところまで経験していると、月収100万円超えという案件も珍しくありません。

>>エンジニアスタイル東京より画像を抜粋

3年で月収80万円以上というのはあくまでも目安ですが、経験する業務のレベルから単価が上がりやすいフェーズといえるでしょう。

実務経験1年のエンジニアがフリーランスとして活躍するための条件7選!

実務経験が1年しかないと、フリーランスエンジニアとして高収入を得たり仕事の幅を広げたりすることが難しいと感じたかもしれません。

しかし、経験の中身や受注する案件によっては実務経験が1年でも月80万円越えを狙うことも可能です。

ここでは実務経験1年からフリーランスエンジニアとして活躍する条件を7つ紹介します。

  1. 会社員の内に上流工程を経験
  2. 単価の高い業界の案件を選ぶ
  3. 単価の高い言語を選ぶ
  4. 他のスキルと組み合わせる
  5. フリーランスエージェントに相談
  6. 案件を複数受注する
  7. 営業力・交渉能力を鍛える

上記の項目を意識すれば、実務経験2年以上のフリーランスエンジニアと遜色ない案件を受注できるので、じっくり読んでください。

1. 会社員の内に上流工程を経験

会社員エンジニアの内に設計や要求分析(クライアントのニーズ分析)のような上流工程まで経験しておくと、高単価案件を受注しやすくなります。

前述の通り、プロジェクトマネジメントや設計といった上流層はプログラミングだけでなく、ニーズ分析やチームマネジメントなどの高度なスキルが求められます。

そのため、月単価が100万円を超えるケースは珍しくありません。

ただし1年程度の経験で上流まで任せてもらえるかどうかは、本人のポテンシャルと会社の方針にもよります。

例えば大企業だと、1年間だけではプログラマーやテスターしかできないかもしれませんが、スタートアップだと最初から全工程を任されることもあります。

実務経験を積む際には、上流工程まで関われるか転職・就職の際に確認しましょう。

一般的には企業規模が小さいほど、最初から要求分析や設計などの上流工程を経験できるケースが多いです。

2. 単価の高い業界の案件を選ぶ

どの業界や職種に転職するかも、実務経験1年でフリーランスエンジニアとして活躍できるか変わります。

なぜなら業界の平均年収がフリーランスエンジニアの単価にも影響するからです。

下記の表は主な業界の40代平均年収ランキング。

業界平均年収
不動産812万円
半導体・製造装置792万円
ITサービス・クラウド780万円
証券728万円
アパレル546万円
外食491万円

引用:会社四季報 業界地図2022年版

業界によって年収に1.5倍以上の差があり、フリーランスエンジニアの報酬も業界の年収に大きく影響を受けます。

例えば、高年収で有名な金融業界の案件は、1年以上の実務経験があれば月単価80万円を提示するクライアントは珍しくありません。

>>エンジニアスタイル東京より画像を抜粋

どれだけ優秀でも人件費が低い業界で案件を探しても高単価な仕事は見つかりません。

業界選びは実務経験と同じくらい重要です。

3. 単価の高い言語を選ぶ

一口にエンジニアといってもどの言語を選ぶかでも、単価は変わります。

なぜなら言語によって、開発需要と人材の供給量が変わるからです。

下記の表はエンジニアスタイル東京が調査したエンジニア毎の平均報酬。

職種月単価(平均)月単価(最高)
Java66万円200万円
PHP67万円200万円
Python71万円190万円
Ruby71万円150万円
JavaScript67万円200万円
C#63万円180万円
Swift72万円180万円
kotlin74万円200万円
Go73万円200万円

>>エンジニアスタイル東京より抜粋

どの言語を選ぶかによって月単価(平均)は最大10万円変わります。

年収にして、なんと120万円。

短い実務経験から稼げるフリーランスエンジニアになるのであれば、会社員時代からどの言語で仕事をすべきか考えましょう。

4. 他のスキルと組み合わせる

エンジニアとしての実務経験に乏しくても、下記のように他のスキルを組み合わせたら単価が跳ね上がる可能性が高くなります。

  • 語学(英語・中国語など)
  • 業界の知識(金融・医療・電力など)
  • マーケティング
  • 営業
  • 最新技術の知識(AI・IoT・ブロックチェーンなど)

例えば、下記のネットスーパーのシステム構築案件ですが、英語のドキュメントが読めることを募集要件に80万円の報酬を提示しています。

>>エンジニアスタイル東京より画像を抜粋

また、機械学習やAIといった特定の領域の知識があると、実務経験1年でも月単価100万円の案件も少なくありません。

>>エンジニアスタイル東京より画像を抜粋

このように、業界の知識や語学など別のスキルとの相乗効果があれば、実務経験が1年でもフリーランスとして活躍できるでしょう。

5. フリーランスエージェントに相談

フリーランスエージェントとは、案件を募集している企業とフリーランスをつなぐマッチングサービスのこと。

個人で営業するだけでは得られない多様なメリットがあります。

  • 非公開案件の紹介
  • 単価交渉の代行
  • キャリアカウンセリング
  • 事務処理手続きの代行(確定申告・請求書作成など)
  • エージェント独自の福利厚生(健康診断・レジャー補助など)

一番のメリットは非公開案件にも応募できること。

公開案件では募集を停止していても、経歴が企業のニーズとマッチしていれば、担当者から案件を紹介してもらえるケースが多々あります。

特にフリーランスエンジニアになったばかりだと、案件の探し方が分からず戸惑う方は少なくありません。

営業の工数を少しでも削るために、エージェントの力を借りましょう。

6. 案件を複数受注する

少しハードですが、案件を複数受注するのも実務経験1年からフリーランスエンジニアとして高収入を得るうえで有効です。

例えば、週3日稼働で月単価30万円の案件を2つこなせば月60万円に到達します。

「週3日の案件なんてあるの?」思われるかもしれませんが、フリーランスの案件では珍しくありません。

エンジニアスタイル東京によると、2022年11月時点で週2,3日OKの案件は約5,600件。

稼働時間が少ない分、単価が低い案件も目立ちますが、2つこなせば収入は一気に伸びます。

ただし仕事はかなりハードになるため、下記のような効率化の工夫は必要になるでしょう。

  • 使用言語・フレームワークの統一
  • リモート案件に限定
  • 徹底した無駄の排除(家事代行、飲み会に行かない、事務処理の外注など)

7. 営業力・交渉能力を鍛える

技術力さえあれば自然と仕事も増えると考えるのは早計。

技術力以外にクライアントとのコミュニケーション能力も直に単価に影響してきます。

ここでいうコミュニケーション力とは「流暢なトークスキル」とか「誰とでも仲良くなれる人柄」といったことではなく、以下のようなスキルです。

  • 傾聴力(相手の話を聞く力)
  • 提案力(仕事に付加価値をつける)
  • 交渉力(良い条件を引き出すための話術)

一流の営業マンは商談時、自分は聞き役に徹して相手のニーズを把握すると言われています。

これはエンジニアにも言えることで、聞く力の有無でお客さんとの信頼構築に関わってきます。

また、言われたことだけをしても単価が上がるとは限りません。

「常に障害のないシステムを納品できた」「急な仕様変更に対応できた」という実績があれば、それを武器に交渉する必要もあるでしょう。

これらの能力は2,3日で身に付くものではありません。

下記の行動を意識して徐々に鍛えましょう。

  • チャットのテンションを相手に合わせる
  • オンラインミーティングでは元気よく笑顔であいさつする
  • 身だしなみを整える

「こんなことで良いの?」と思われるかもしれませんが、信頼を獲得するうえで非常に重要です。

今後の営業のしやすさや交渉力にも影響するので今日から始めましょう。

実務経験1年のエンジニアがフリーランスで苦労する理由

実務経験が1年でもフリーランスエンジニアになれますが、2年以上の方と比べると思うように活躍できず苦労する方は少なくありません。

主な理由は以下の3つです。

  1. 十分なスキルが身に付いていない
  2. 単純に単価が低い
  3. 受けられる案件が限られる

1. 十分なスキルが身に付いていない

未経験から1年間の実務経験だと、クライアントが求めるスキルが身に付いていない可能性が高いです。

なぜなら、1年という短い期間では、重要な仕事を任せてもらえるチャンスが少ないからです。

基本的に開発プロジェクトというのは1週間や1ヶ月で終わるものではありません。

プロジェクトの各工程の目安は下記の通り。

  • クライアントの依頼準備~受注確定:2~3週間
  • 要件定義:2~3週間
  • 設計・実装・テスト:2ヶ月以上

全工程が完遂するまで最低2ヶ月以上。

プロジェクトによっては1年かかることも珍しくありません。

新人がプロジェクトに参加する際には、まずプログラマーやテスターなどの基礎的な業務からスタート。

1年以内に上流工程から任されるのは稀です。

そのため、実務経験1年から受けられる案件の幅を増やしたり、高単価な案件に応募したりするのは難しい傾向にあります。

2. 単純に単価が低い

実務経験1年だと単純に低単価な案件しか受注できないケースが多いです。

先述の通り、実務経験1年の単価目安は50万円といいましたが、これより低くなるケースも少なくありません。

下記の表は月単価毎に求められるスキルの目安です。

月単価求められるスキル
30万円上からの指示で最低限のプログラミングができる
40万円システム設計やフレームワークの知識があり仕様書を整理・理解できる
50万円データベースの知識やコードの品質管理、メンバーへの指示ができる
60万円クライアントの要求を仕様に落とし込める
70万円プロジェクトマネジメント、使用言語など技術選定の知識
80万円プロへジェクトマネジメント力があり、トレンド技術に明るい
90万円ビッグデータやAI、IoTなど最先端の領域に精通している
100万円プロジェクトマネジメント、先端領域の知識、マーケティング

実務経験が1年だけだと、指示されたコーディングしかしてこなかったという人もいるはず。

そうなると、単価が30万円程度の案件しか受注できないというケースは少なくありません。

3. 受けられる案件が限られる

1年間の実務経験でどれだけ実績を積んでも、2年以上の方に比べると応募できる案件に限りがあります。

なぜなら、募集要件に経験年数を掲げているクライアントが多いからです。

下の表は、レバテックフリーランスが公開している実務経験の年数と案件数の関係です。(2022年11月時点)

経験年数案件数
1年以上4,287件
2年以上6,498件
3年以上8,432件

>>レバテックフリーランスより抜粋

実務経験が1年と3年では案件数に1.96倍の差がついています。

理由は先述の通り、実務経験の長さによって習得したスキルに差があるから。

このように経験年数が短いと、そもそも応募のチャンスにすら恵まれないせいで辛い思いをするフリーランスエンジニアは一定数います。

まとめ

この記事では、実務経験1年からフリーランスエンジニアになった場合の稼ぎと案件数、活躍するための条件について紹介しました。

実務経験が1年しかないと、低単価な案件で消耗したり受注に至らなかったりと、ハードな面があります。

しかし、会社員時代にどれくらい準備したか、またどのフィールドでスキルアップするかでスタートラインは大きく前後します。

ここで紹介した内容を参考に、活躍できるフリーランスエンジニアになってください。