STEAM教育ってなに?注目されている理由・取り組み事例など紹介

子育て

STEAM教育とは、幼少期のうちにIT化社会に対応した能力を備えることを目指す教育手法です。

論理的思考能力を身に付けるために必要となる5分野の頭文字が由来となっています。

この記事では、STEAM教育について、事例を通した形で詳しく紹介していきます。

ステマ規制に関する対応

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STEAM教育とは?

STEAM教育は、来たるべきIT化社会を生き抜くための素養を、幼少期のうちから備えることを目的にした教育手法です。

数学を基礎とした広範な学習により、論理的思考力を子供の頃から育んでいくことを目指します。

IT社会では、クリエイティブな仕事に従事する機会が数多く訪れます。

論理的思考と共に、科学や技術、工学に関する知見が備わっているかが、社会に出てから活躍出来るかの判断基準ともなるのです。

STEAMの前身は、2,000年代初頭から始まったSTEM教育です。

数理的思考の育成に重点を置いたSTEMに芸術的観点を加えたのがSTEAMとなります。

IT社会では、高度なテクノロジーに関する知見と同様に、多様な表現力も必要です。

STEAMを通じた学習により、独創性のある製品を開発する力と、多くの人に製品の魅力を伝えられるコミュニケーション能力が高まっていきます。

STEAM教育が注目される理由は?

国力を高めていく上では、数学を基調とする論理的思考の高い人材を育成する必要があります。

先々、到来していくことが見込まれているIT社会では、技術力とコミュニケーション能力を兼ね備えた人材が求められるでしょう。

AIの登場により、単純労働の多くがロボットを始めとする、人工知能に代替されていくことが見込まれるからです。

幼少期の頃から、STEAM分野に慣れ親しみ、社会の変化に対応出来る人材へと育んでいくことが、結果的に国力の向上へと繋がると考えられているのです。

また、人工知能を活用した産業革命は、スピーディに進展を続けています。

物流や交通、生活インフラなどの、定型分野の多くでAIを使った代替処理が行なわれています。

成人になった時に、STEAMに関する素養を備えていなくては、変化していったIT社会での順応が難しくなるのです。

STEAMに関する知識を詰め込むのでは無く、自ら考える力を身に付けさせていけば、将来に亘って活躍出来る場面が訪れていくという考えが、STEAM教育の根幹にはあります。

海外の取り組み事例は?

海外におけるSTEAM教育は、国内よりも盛んに行なわれています。

アメリカや中国などでは、早い段階から国の施策の一環としてSTEAM教育が実施されていました。

アメリカ

世界的なIT企業を数多く輩出しているアメリカでは、2,000年代の初期から、STEAMを取り入れた教育カリキュラムを国が押し進めています。

教育機関で行なわれる授業だけではなく、有名なIT企業が開催するセミナーの席など、アメリカではSTEAMに関する知見を得られる機会が多く行なわれています。

中国

ロボットなどの工業分野で成長が著しい中国では、教育ロボットメーカーがSTEAM教育を主導している状況です。

子供にロボットで遊ばせながら、自然な形でプログラムを学ばせる試みを提供しています。

シンガポール

サイエンス分野で秀でた人材を数多く輩出するシンガポールでも、アメリカや中国に引けを取らないレベルのSTEAM教育が行なわれています。

金融などの基幹産業を担う分野において、広範に活躍出来る人材へと育むためには、STEAMに関する知見が欠かせないと判断しているからです。

日本国内の取り組み事例は?

日本国内では、経済産業省が主導する形でSTEAM教育が浸透して来ています。

STEAMに関する学問を直接教えるのではなく、ゲームを通じて論理思考を育むなど、独自の取り組みを行っているのです。

例えば、子供向けラグビーでもあるタグラグビーの中で、どのような戦略でチームを勝利に導くかを論理的思考を用いて解決させていたりします。

また、数学的素養を中心とした、論理的思考能力の形成だけではなく、横断的に活躍出来る力を育むことへも取り組みが始まりました。

ビジュアルプログラミングのような感覚で、音楽と数学を学べる教育ソフトの導入など、自然な形で学べるSTEAM教育が浸透して来ているのです。

教材を購入して家で学習するには?

STEAM学習を進めるにあたっては、学校で受ける授業以外にも、様々な学び方が提供されています。

例えば、市販の学習教材の中にも、自作のロボットを友達同士で競わせるような、気軽に始められる学習キットが備わって来ています。

初心者でも簡単に行えるビジュアル形式のプログラミングツールや、簡単に組み換え出来る電子モジュールのセットなどを通して、自然な形でSTEAMに関する素養を高めていくことが可能です。

また、継続した学習で着実にSTEAMに関する素養を高めていくのであれば、通信教育の活用を検討するのも良いでしょう。

利用者の口コミを参考にしながら、予算や目的に応じた教材選びを心がけましょう。

スクールで学習するには?

STEAMを継続的に学ぶ上では、外部の教育機関を活用するのが効率的です。

プログラミングやロボット制作に関する教育を施す機関は、首都圏を中心に数多く点在しています。

クラス単位での講義を行ない、集団でSTEAMを学ばせていく教育スタイルから、個別に指導する教室に至るまで、各種スクールでSTEAM教育は実践されています。

なお、殆どのスクールでは、前もって相談を受けることが可能です。

予算やカリキュラム内容についてのヒアリングを行うのは勿論のこと、目指すべき学習目標に従った内容であるのかなど、事前に確認することができます。

まずは体験学習を受けるのがおすすめ

スクールでのSTEAM学習に興味を持った場合には、体験学習を受けてみるのが良いでしょう。

公式サイトに掲載されている内容や、利用者の口コミを参考にしていっても、学習内容が子供に合わなくては、思うような成果を得ることは出来ないからです。

体験学習に参加することで、楽しく学習を続けられるかを判断することが可能になります。

気に入ったスクールを見つけた場合には、都合の良いタイミングで体験学習の申込みを行うのが良いでしょう。

未来を担う人材へ育むためにはSTEAMに関する教育が必要

STEAMはIT化社会を担う人材へと育むためには欠かせない教育方法となります。

数学を中心とした技術分野や、芸術に関する領域の学問を学ぶことで、論理的思考と高いコミュニケーション能力を身に付けるのが目的です。

アメリカや中国では2,000年代初頭より国を挙げての取り組みが始まっています。

国内でも学校の授業だけではなく、スクールや学習キットを用いたSTEAM学習への取り組みが開始されています。

未来を担う人材を育成するために、STEAM教育を取り入れてみてはいかがでしょうか。