アヤナス ローション コンセントレートに含まれている成分について細かく調査してみました。

気になる人も多いと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
水

ほとんどすべての化粧品の基材に使用されています。
通常、精製水という普通の水道水を蒸留やイオンの交換樹脂、逆浸透膜といった不純物をろ過する機能を併用して不純物を取り除いた水が使用されています。
工場によっては、ろ過装置やタンクの老朽化で微量ながら不純物が混入する場合もあるようですが、人体に害のない清潔なレベルといえますが、ごくまれに非常に敏感な肌の人はそれに反応することもあるようです。

水は元々人間の肌にある成分なので肌荒れも起こしにくいと考えられます。
プロパンジオール

トウモロコシデンプンなどの植物性の糖分を発酵する過程で得られる100%植物由来でできているグリコールのことを指します。
グリコールとは2価アルコールのことですが、エチルアルコールなどの一般的なアルコールとは異なるので、アルコールアレルギーの方も安心して使用できます。
高い保湿性をもち、肌のうるおいを保つ効果があり、グリセリンと一緒に使用すると相乗効果を発揮します。
防腐効果もあるので、防腐剤を使わずにより安全性の高い化粧品を作ることが可能です。

ただし、きちんとした原料や過程がまだ公開されていないといった問題もあります。
ジグリセリン

グリセリンから反応、蒸留、精製して作られる無色透明で粘性のある液体です。
優れた保湿性をもち、グリセリンはべたつきやすい使用感なのに対し、ジクリセリンはさらっとしたべたつきのない使用感を得られます。
また、敏感肌やアトピー肌向けの低刺激化粧品によく配合されており、毒性に関して心配する必要はありません。
グリセリン

無色透明の糖蜜状液体で甘味をもち、人間を含む多くの動植物の体内に存在するアルコールの一種です。
水に非常に溶けやすく、吸湿性が強いため、保湿効果があり他の保湿成分と一緒に配合されると相乗効果があります。
保湿力はセラミドやヒアルロン酸などに比べると劣りますが、温感作用があるのが特徴です。
毒性が低く、安全性が高いことから食品添加物や医薬品にも利用されています。
PPG-24グリセレス-24

グリセリンに酸化エチレンおよび、酸化プロピレンを付加重合したもので、界面活性剤の一種です。
美容成分を肌の角質層にまで浸透しやすくしたり、成分が分離しないように安定させる働きがあるので、溶剤、または乳化剤として配合されます。
洗浄目的で使用される界面活性剤とは違い、極少量配合されるので、肌への害はほとんどないと考えられます。
セラミド2

セラミドはもともと人の肌に備わっている成分です。
肌の角質層で水分や油分を保ち、抗原が肌内部に侵入するのを防ぐバリア機能の役割をはたします。
しかし、加齢や気候の変化等により人のもつセラミドは年々減ってきます。
セラミド2は、セラミドの中でも最も高い保湿機能をもつといわれており、中でもヒト型セラミドは保湿力が非常に高く、刺激が少ないのが特徴です。

しかし、抽出が難しく、手間がかかるため、商品が高額になることが多いようです。
コウキエキス

コウキとは中国原産のクルミ科の常緑高木で、その葉で抽出したお茶は健康飲料としても親しまれており、安全性の高い成分です。
化粧品に配合されている場合は、抗炎症作用といって、炎症を鎮める効果があるので、軽微な炎症をおこしている敏感肌を回復させる働きがあると考えられています。
また、メラニンを生成する場所だといわれているメラノサイトを刺激する因子を抑制する効果があります。
オタネニンジンエキス
別名チョウセンニンジンおよびコウライニンジンとも呼ばれる朝鮮および中国産のウコギ科植物多年草オタネニンジンの根から抽出して得られる黄褐色のエキスです。

不老長寿の薬として、また健胃薬として使われています。
主な成分としてジンセノサイド、ダマラン系トリテルペン、パナキセノール、コリン、アミノ酸、ビタミン類などが含まれています。
化粧品に配合されている場合は、新陳代謝促進作用・細胞賦活作用・血行促進作用・抗酸化作用・保湿作用があります。
刺激が少なく、安全性の高い成分であるといえます。
紅藻エキス
天草、トサカノリ、オゴノリ等の赤色の海藻から抽出したエキスで、クロロフィル、フィコエリスリン、フィコシアニンなどの色素たんぱく質を多く含んでいます。
クロロフィルの抗酸化作用、造血作用、コレステロールの抑制、抗菌・殺菌作用、デトックス作用などによって、ダイエット効果、皮膚の改善に効果があると言われています。

また、ミネラル、ビタミンが多く含まれているので、保湿力があります。
細胞の新陳代謝を高め、肌を引き締める効果も期待できます。
海藻の一種なので、化粧品としても安心して使用できると考えられます。
ビルベリー葉エキス

ブルーベリーの一種であるビルベリーの葉から抽出して得られるエキスです。
カテキン、フラボノール、プロアントシアニジンなどのポリフェノールのほか、鉄、マンガン、クロム、アルブチンなどが含まれています。
美肌・美白効果、ニキビやアレルギーなどを防ぐ効果があると言われています。
また、ヒアルロン酸の産生を促進するGABAが含まれているため、保湿効果があるとされています。

ターンオーバーの乱れの改善や抗酸化作用により、アンチエイジングにも効果的です。
毒性や刺激はほとんどないので、安全性の高い成分といえます。
アルギン酸硫酸Na

海藻などに含まれる成分で、食物繊維の一種です。
海藻を外界から守るヌメリの主成分で、自重の30倍ともいわれるほど、水分を抱える力に優れています。
化粧品などに配合した場合には肌の保湿をすることが可能で、化粧品に含まれる他の水分をしっかりと保つ働きをします。

また、肌にハリと弾力を与え、角質を保護する役割を果たします。
自然な多糖類であるアルギン酸からとられるので、敏感肌の人も安心して使用することができます。
ローズマリーエキス
シソ科植物、マンネロウの葉や花から抽出して得られる芳香性のあるエキスで精油、フラボノイド、タンニン、ロズマリン酸を多く含みます。

カルノシン酸が含まれ細胞を活性化させ、細胞の老化を防止する抗酸化作用があるので、「若返りのハーブ」とも呼ばれています。
また、収れん作用があり、肌を引き締め、腫れている皮膚やたるんだ肌を収縮させる働きをもっています。
子供の保湿剤などにも配合されており、使用量を守っている分には害はありませんが、凝縮したエキスを使用し、太陽光を浴びることで、湿疹が起こる恐れがあるため使用量をよく守る必要があります。
ニオイテンジクアオイ水
水蒸気蒸留法を用いて葉からローズゼラニウムエキスを抽出した際に、ゼラニウムの香りやエキスが溶け込んだ蒸気水分として得られる芳香蒸留水のことです。

芳醇な香りが特徴で、リラックス効果もあります。
シトロネロールを多く含み、抗炎症作用があり、保湿効果も高いです。
ローズゼラニウム精油は、ホルモン作用があるので妊娠中は禁忌といわれており、敏感肌に刺激性のある場合があります。
ニオイテンジクアオイ水の場合も精油と成分が似ているため同様の注意が必要ですが、化粧毒性判定辞典によると、毒性なしとなっており毒性に関しては心配する必要はありません。
ラベンダー花水

水蒸気蒸留法を用いて、開花したラベンダーの花の先端部分から得られる芳香蒸留水です。
リナロールという成分が主体で、炎症を軽減する作用や、損傷した皮膚や感受性の高い皮膚の浄化に用いられています。
また、化粧品に配合されている場合、天然の香料目的で使用されることが多いようです。
毒性や刺激性はほとんどなく、副作用等の報告もないことから安全性の高い成分と考えられています。
フィトステロールズ

主に大豆やトウモロコシから抽出される成分で、植物の細胞を包み込む細胞膜を作る働きをしています。
角質をバリアする成分として配合されており、肌本来が持つ免疫力や再生力を発揮するのを助け、肌細胞がしっかり水分と脂質を蓄える効果があります。
また、油に溶けるという性質から、乳化補助剤として、また成分を肌に定着させるためにも使用されます。
また、エリモント効果といって、肌の表面に幕を張って蒸発を防ぎ、化粧品の栄養素を定着させる効果もあります。
敏感肌の人や赤ちゃんにも安全な成分だと言われていますが、原材料の大豆や穀物などに対してアレルギーを持っている場合は注意が必要です。
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa

天然由来の脂肪酸とアミノ酸を原料とする2鎖3親水基の双子型両親媒性化合物です。
セラミドに似た働きがあり、角質層に浸透して肌のバリア機能を改善し、傷んだ肌を修復する作用があります。
肌のきめを整え、弾力を回復させる効果もあります。
極めて少量で多くの油を乳化できるので、界面活性剤の量を減らすことができるという利点もあります。
皮膚に使用する場合、この浸透力と乳化力が肌のバリア機能を壊してしまう可能性が一部考えられていますが、現時点では皮膚刺激性や毒性はほとんどなく安全性の高い成分だと言われています。
BG
ブチレングリコールの略で、化学的な分類では「多価アルコール類」で保湿成分の一種です。

グリセリンやアミノ酸と同じく水分を吸着する作用があります。
また、抗菌作用もあるので、パラペンやフェノキシエタノールなどの防腐剤の配合濃度を下げることができるので、安全性を上げることも可能です。
軽微ですが眼に対する刺激性が一部で報告されているので、眼に入らないように注意する必要はありますが、皮膚刺激性や毒性はほとんどないので安全性の高い成分であるといえます。
カルボマー

アクリル酸を主体とする水溶性高分子で、アルカリで中和すると増粘するため、水酸化Naや水酸化Kと一緒に配合され増粘剤として使用されます。
キサンタンガム等の天然のガム質よりも、増粘効果、品質の均一性、温度変化への粘度の安定性にも優れていることから、増粘剤の中では最も広く使用されています。
皮膚の上でサラッとし、感触が良いのも特徴です。
皮膚の刺激性や毒性、眼刺激性はほとんどないので、安全性の高い成分であるといえます。
キサンタンガム
多糖類の一種で、トウモロコシやサトウキビなどのでん粉に含まれる糖質を原料にキサントモナス属の菌類を加え、発酵させることにより作らます。

水と混合すると粘性がでるため増粘剤として幅広く使用されています。
他の天然ガム質よりもごく少量で高い粘度を出すことが可能です。
また、乳化の安定性を高めたり、質感をよくしたり、肌の表面に保護膜を作り保湿性を高める作用もあります。
安全性に関しては皮膚刺激性、毒性、眼刺激性はほとんどなく、安心して使用できるといえます。
水酸化K

塩化カリウムの水溶液を電解して得られるアルカリ剤の一つで、硬くてもろい白色の結晶です。
薄い水溶液は皮膚の表皮を軟化させる効果が期待でき、乳液やクリームに配合されることで肌を滑らかにしたりすることができます。
ただし単体では水に溶けると非常に強いアルカリ性を示すので、化粧品で使用する場合は必ず鹸化や中和をさせてから配合されています。
そうすることで、毒性や刺激性がなくなるので安心して使用できます。
また、クエン酸などを加えることにより余分な水酸化Kがある場合にでも中和させることにより安心して使用できます。
クエン酸Na

クエン酸を炭酸ナトリウムで中和した無臭の水溶性の無色の結晶、または白色の結晶粉末です。
クエン酸と一緒に配合することで肌と同じ㏗に調整することができます。
また、金属イオンの沈殿を防止する効果、保湿効果、化粧品そのものの酸化を防止する効果も期待できます。
食品にも広く使われおり、毒性、刺激性等はなく極めて安全性が高いといえます。
クエン酸
柑橘類の果実に多く含まれている有機酸の一種で、酸味成分であり、無色透明の結晶、または白色の結晶性粉末です。

デンプンなどの糖質を発酵させて製造されます。
クエン酸Naと一緒に配合させて㏗を安定させるために使用されることが多いです。
酸化防止剤、収れん剤、金属イオン封鎖剤として肌のキメを整えて健康な状態を保つ効果も期待されます。
多量に配合すると肌に刺激がが起きたり、赤みが出る場合もあるので注意が必要ですが、㏗の安定剤として使用する場合は、微量しか配合しないので刺激の心配はほとんどなく、安心して使用できます。
オレイン酸ポリグリセリルー2

オレイン酸はオリーブオイルなどに含まれている不飽和脂肪酸で、グリセリンはソルビットやソルビトールなどの植物の甘味成分です。
これらの二つが結合してできたオレイン酸ポリグリセリルで、天然由来の界面活性剤として自然派化粧品によく配合されています。
オレイン酸ポリグリセリルのなかで-2と-10がよく使用されているようです。

親油性界面活性剤として、成分を乳化したり、肌を柔軟にしたりする効果あります。
また、美容成分の浸透力を上げたり保湿力を上げたりする作用も期待できます。
天然由来の界面活性剤は肌のバリアゾーンを破壊する作用はないとされていますが、肌荒れを起こしている場合や敏感肌の場合は注意する必要があります。
セタノール

アルコールの一種であり、中でも高級飽和脂肪族アルコールに分類されます。
ヤシ油やパーム油や牛脂などを加水分解させて作り出されるロウ状の固形オイルです。
乳化の安定性を高め、サラッとした質感に改良することが可能です。
肌なじみがよく、皮膜をつくり、水分蒸発を防ぐエリモント効果も期待できるので、乾燥から肌を守る目的で化粧品に配合されます。
現時点で皮膚の刺激性、毒性の報告はなく、安全性は高いと思われます。
フェノキシエタノール

化粧品などに含まれる防腐剤の一種で、最近パラペンに代わる成分として使用されています。
しかし、肌への刺激に関して、パラペンとの差はあまりないとされており、フェノキシエタノールに刺激を感じる人もいます。
しかし、最近では低用量でも十分な防腐・殺菌効果が期待でき、安全性は高まっているといえます。
化粧品の開封後の菌などの微生物の増殖を防ぐことが可能です。